酸性雨2

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2010年8月10日 (火) 10:26の版

酸性雨概要・原因   酸性雨は、化石燃料燃焼や金属精錬などにより大気中に放出される二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)などを起源とする酸性物質が、雨・雪・霧などに溶け込んで降ってくることだ。この結果、河川・湖沼・土壌が酸性化し、建造物・文化遺産などに悪影響が及ぶことが懸念されている。1950年代から北ヨーロッパで湖沼や土壌の酸性化が指摘され始めたが、1960~70年代になって、降雨の急激な酸性化が進行するようになり、現在では酸性雨の被害は日本を含め世界規模で広がりを見せている。酸性雨は、自然界にも人間界にも大きな影響や問題を起こす。中国では酸性雨のことを「空中鬼」と呼んでいる。空にひそんで私たちを苦しめる鬼という意味で、次のような影響があるからだ。


酸性雨の影響

・湖沼などへの影響 酸性雨が降ることで、そこに生息する生物が、減少。または、死滅する。「死の湖」とも呼ばれ、生物が生息できない湖も多い。

・森林への影響 酸性雨が降ることで、森林が枯れ、土壌も汚染され、砂漠化する。そこに生息する生物もまた、減少し、死滅する。「黒い森」とも呼ばれ、立ち枯れの状態も見られる。

・土壌への影響 酸性雨が降ることで、土壌が酸性化。栄養分が酸と反応して流出。栄養不足の土壌になり、成長が止まり、収穫物が減少による被害。

・地下水への影響 酸性雨が流れることによって、普段自分達が飲んでいる水が汚染される。さらに、その汚染された水を飲むことによって、様々な病気を引き起こす。

・赤潮への影響 酸性雨が降ることによって、大量の有害プランクトンの発生。海の生物も減少、死滅する。さらに、自分達が食べている魚なども汚染され、食べることによって、様々な病気を引き起こす。

・水生生物への影響 酸性雨が降ることで、水生生物は生息できない状態になり、産卵できない状態になる。他には、異常な遺伝子ができることで、雌雄同体など、の異常生物の増加。

・歴史的建造物への影響 酸性雨は、コンクリートや大理石の床、さらには歴史建造物などである彫刻や銅の屋根までも溶かしており、銅像にはサビを発生させる。

・人体への影響 人体への影響は、髪の色が緑色に変色する。目や喉、鼻や皮膚を刺激する。金属は酸に溶け出しやすいので、土壌に固定などで使われているアルミニウムなどを酸性雨が溶かしてしまいます。溶け出した物質が、河川や海などに溶け出すことによって、飲料水などに混ざり、アルミニウムなどの化学物質が、私たちの体に蓄積することによって、アルツハイマー病などの病気の原因のひとつになっている。


参考 国土交通省 気象庁ホームページ [1] 僕らの地球 地球温暖化教室 [2]


ハンドル名:ごましお


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