レアアース

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2011年1月21日 (金) 11:29の版

レアアース

埋蔵量が少なく、手に入りにくい31種類の金属を経済産業省がレアメタルと定義しているが、レアアースはこのレアメタルの一種である。科学用語では「希土類元素」と呼ばれる仲間のこと。具体的には17種類を指す。ネオジムやジスプロシウムといった元素である。これらの元素がハイテク製品にはかかせず、磁石の力を強くするためにハイブリッド車や電気自動車のモーターに使われたり、レンズの屈折率を高めるためにデジカメなどに使われたりする。かつて販売されていた日立製作所の「キドカラー」というテレビは、ブラウン管に希土類を使って美しい色を出したのでこの名がついたと言われている。 埋蔵量が少ないレアアースだが、埋蔵量で見れば中国において世界の4割弱であるが、生産量では約97%を占めている。 レアアースは、世界的な需給バランスの逼迫(ひっぱく)が懸念されており、日本にとっても長期的な安定確保が重要な課題だ。採掘量の多くない産業上重要な金属類であるレアメタルのうち、7鉱種については、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構によって官民合わせて60日分の備蓄が経済安全保障のために従来から行われている。政府は今後の需要拡大が見込まれ資源が特定地域に偏るレアアースやリチウムなどについても、「戦略レアメタル」と定め、「騒動」を機に代替技術・材料の開発、リサイクル、新規調達先の確保、備蓄などの対策を打ち出し、30年にはレアアースを含むレアメタルの自給率を50%以上とすることを目指している。

参考文献:月刊「ジュニアエラ」1月号

       URL http://kotobank.jp/word/%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B9 「レアアース」


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