キリスト教原理主義
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2011年1月26日 (水) 18:19の版
19世紀末から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパの自由主義神学の影響がアメリカのプロテスタント教会におよび、この神学に抵抗して信仰の根本的教理を固守しようとして、特にアメリカでおこったキリスト教信仰運動。
今日、原理主義というと政治色が強い印象がある。しかし、はじめからそうだったのではない。アメリカにおける1910~20年代の原理主義と、1970年代以降の世界的な宗教復興現象の中で顕在化してくる大きな相違点がある。 1910~20年代の原理主義がキリスト教内部の神学的な概念であったのに対し、1970年代以降の原理主義は、神学的な関心のほかに政治的関心を強く持ち、実際に政治の世界へと足を踏み入れていった。いまや原理主義勢力は、スコープス裁判で行われたウィリアム・ジェニングズ・ブライアンの証言などの進化論を公教育で教えることの是非をめぐって教育制度にも関与し、また、人工妊娠中絶や同性婚の問題をめぐって、州法や合衆国憲法の改正にすら視野に入れている。
参考文献
ブリタニカ国際大百科事典
宗教のキーワード集
原理主義から世界の動きが見える