ユダヤ教2
出典: Jinkawiki
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ヘブライ人のヤハウェ信仰を起源とするユダヤ人の宗教。ユダヤ教はヤハウェを唯一絶対神とする一神教であり、唯一至高のヤハウェの意志によって世界は創造されたと考えられる。彼らは神を創造の主、あるいは、宇宙の主と呼ぶ。この宇宙の主は、強大を誇る地上の主(古代帝王)や富をはるかに超える存在者であり、すべての自然力や自然の法則をも超えている存在者である。ユダヤ教には、人間は神にかたどられて創造され、人間には神の精神が宿っている存在であるという人間信仰と呼ぶべきものがあるのである。 そしてユダヤ教は唯一至高の主なる神のみを信ずるということを徹底していたので、神は偶像によって視覚的に表現してはならぬという厳しい禁止の誡めが守られている。また、みだりに神名をよんではならぬという誡めにも、その徹底性がうかがわれ、神名ヤハウェの名は、長い間知られなくなったほどである。彼らは他の宗教に見られるような偶像も持たず、神殿もなく、ただ神の教えであるトーラーのもとに結合した。これははじめ「モーセ五書」とよばれたが、のちに「旧約聖書」とよぶようになった。 ユダヤ人は歴史の中で様々な迫害や受難にあってきた。しかし、この神信仰あるがゆえに、いかなる苦難、迫害にも耐え抜いて自己の文化をつくりだしてきたのである。
参考
現代宗教思想のエッセンス 1969 仁戸田六三郎著
ブルタニカ国際大百科事典