ジャン=ジャック・ルソー

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概要

 ルソーは、18世紀フランスを代表する思想家、啓蒙家、小説家、音楽家である。 ルソーは1712年にスイスのジュネーブで生まれる。父親は時計職人であったが、母親が亡くなると同時に幼いルソーを見捨てて逃げてしまった。その後ルソーは、牧師宅で育てられるが、厳格なその牧師と不仲であった為、やがて家を出る。その後に彫刻屋の弟子となり、16才の時にジュネーブを飛び出す。1728年にジュネーブを脱出し、この頃から独学で様々な勉強を始める。1741年にパリに出て、音楽で身を立てようとしたが、うまくいかなかった。無名時代のディドロ・コンディヤックと交際する。しかし、自分が父親になる自身がなく、5人の子どもをもうけるが孤児院に出してしまう。このようなエピソードから、ルソーは矛盾の人とも言われている。ルソーは現代でも教育学の名著として読まえている「エミール」を書いた人物。この教育論エミールが刊行されると、その第4巻にある「サヴォア人司祭の信仰告白」のもつ自然宗教的な内容がパリ大学から断罪され、エミールは禁書に指定されてしまった。そのため亡命生活を送っていた。亡命生活中偽名でパリに戻り、亡命中から執筆していた「告白」を書き上げ、「孤独な散歩者の夢想」を書き出したが、未完成のまま亡くなってしまった。




著作

・科学と技芸についてのディスクール 「学問芸術論」

・幕間劇「村の占い師」

・人間の間の不平等の起源と基盤についてのディスクール 「人間不平等起源論」

・言語の起源についてのエセー 「言語起源論」

・ジュリ または新エロイーズ

・社会契約について「社会契約論」

・告白

・孤独な散歩者の夢想




参考文献

「エミールを読む」ルソー教育思想入門 林信弘著 法律文化社

今こそルソーを読み直す 中正昌樹著 日本放送出版協会


  人間科学大事典

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