江戸

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2011年1月31日 (月) 10:55の版


 江戸はいうまでもなく、現在の東京のことだ。武蔵国のなかの都市だった。現在の行政区域としての東京都は、武蔵国の一部となる。武蔵国はいまの神奈川県、埼玉県の一部も含む、かなり広い範囲の国だった。「江戸」を都市に発展させたのは太田道灌といわれている。1457年に江戸城が築城された。  しかし、本格的な都市へと発展するのは、徳川家康が幕府をこの地に開いてからだ。  戦国時代は、江戸城は北条氏の城となっていた。その北条氏が豊臣秀吉に敗北した際に、家康のものとなった。  家康h1603年に征夷大将軍に任じられ、江戸に幕府を開き、264年間にわたる江戸時代がはじまる。  江戸時代は国内で戦争がなかった日本史上、稀有n時代である。地方での反乱や一揆はあったが、大名同士が争うような内戦にはいたらなかった。天下康平の時代だったのである。  その江戸幕府が揺らぐのは外圧だった。アメリカ、イギリス、フランスなどが交易を求めてやってきて、鎖国政策が貫けなくなり、それと尊王攘夷思想と、統幕運動とが複雑に絡み合いながら、1867年、ついに徳川慶喜は大政奉還を決断し、さらに翌年の一種のクーデターである王政復古により、幕府は終わりをむかえる。  1868年9月に、江戸は「東京」と改称された。明治天皇が京都から江戸に移るのは、1869年。このとき、行政組織としては「東京府」がおかれた。  大正時代の1923年に、関東大震災に襲われ、東京は壊滅的打撃をうける。  その復興がなって落ち着いたかと思うと、今度は戦争である。第二次世界大戦末期に東京大空襲をはじめとする空襲で、東京は焼け野原と化した。  「東京都」となるのは戦争中の1943年で、東京市と東京府は廃止された。   戦後も東京は首都として機能し、経済都市としても世界有数の規模に発展した。1964年にはアジア初のオリンピックも開催された。  それまで千代田区にあった都庁は、1991年に新宿に移転し、現在に至っている。

投稿者 mk


参考文献

●この一冊で日本史と日本地理が面白いほどわかる! (小澤 源太郎) ●週刊 ビジュアル日本の歴史 NO13 近代国家への道3


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