ちびくろさんぼ問題2
出典: Jinkawiki
(版間での差分)
2011年8月9日 (火) 00:48の版 Daijiten2009 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
2011年8月9日 (火) 00:54の版 Daijiten2009 (ノート | 投稿記録) 次の差分へ → |
||
27 行 | 27 行 | ||
[5.経過] | [5.経過] | ||
- | 1999年に径書店から十年ぶりに「ちびくろサンボ」が再刊され | + | 1999年に径書店から十年ぶりに「ちびくろサンボ」が再刊され、再刊をめぐっては社内で徹底的な討論を行い、その結果この物語には差別性はないと認定がなされ再刊に踏み切った。 |
2011年8月9日 (火) 00:54の版
[1.ちびくろサンボ]
ちびくろサンボとは、軍医である夫とともにインドに滞在していたヘレン・ワトソン・バンナーマンによって作られた童話、絵本である。
[2.ちびくろサンボの廃刊]
日本でちびくろサンボが廃刊されるきっかけになったのは1988年、日本のデパートに黒人の特徴をひどく誇張したマネキン人形が置かれていることを報じたアメリカ紙『ワシントン・ポスト』の記事であった。これを読んだ大阪の堺に住む有田利二氏は、『ちびくろさんぼ』を出している出版社に軒並み手紙を書き、廃刊を訴えた。そして、最大のシェアを誇っていた岩波書店が真っ先に廃刊にしたのを皮切りに、各出版社が雪崩を打って廃刊に踏みきり、『ちびくろさんぼ』は書店から姿を消した。
[3.指摘された点]
・西欧社会において歴史的に黒人への蔑称である「サンボ」が使われている。
・イラストにステレオタイプ化された黒人像が用いられている。
・ストーリーが黒人を野蛮人として描いている。
など
[4.問題点]
・作者が無意識的に差別表現を使ってしまったこと。
・作者に差別の意図がなくても、読者や第三者が「差別された」と感じてしまうこと。
・出版社が自粛により踏み込んだ議論もせずすぐに廃刊にしてしまったこと。
[5.経過]
1999年に径書店から十年ぶりに「ちびくろサンボ」が再刊され、再刊をめぐっては社内で徹底的な討論を行い、その結果この物語には差別性はないと認定がなされ再刊に踏み切った。