大学入試センター試験
出典: Jinkawiki
2011年8月10日 (水) 01:16の版
大学入試センター試験
大学入試センター試験(National Center Test for University Admissions)とは、独立行政法人大学入試センターによって例年1月13日以降の最初の土曜日及び翌日日曜日の2日間にわたって行われる日本の大学の共通入学試験である。国公立大学共通第1次学力試験が大学共通第1次学力試験と改められたが、その後再度改称し現在の名称に至る。
目的
大学入試センター試験は、大学(短期大学を含む。以下同じ。)に入学を志願する者の高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定することを主たる目的とするものであり、国公私立の大学が、それぞれの判断と創意工夫に基づき適切に利用することにより、大学教育を受けるにふさわしい能力・適性等を多面的に判定することに資するために実施するものである。
出願資格
大学入試センター試験に出願することができる者は,各大学へ入学を志願する者(以下「入学志願者」という。)であって,かつ,次のいずれかに該当するものとする。
1)高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び平成24 年3 月卒業見込みの者
2)通常の課程による12 年の学校教育を修了した者及び平成24 年3 月修了見込みの者
3)学校教育法施行規則(昭和22 年文部省令第11 号)第150 条の規定により,高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び平成24 年3 月31 日までにこれに該当する見込みの者
方式
教科は6教科(外国語、国語、数学、理科、地理歴史、公民)あり、全ての教科・科目が設問の解答をマークシートに記入する「マーク方式」をとっている。各科目が高等学校の学習指導要領に準拠して出題される。そのため、教科書に記載されているような基本的な問題を中心としており、特別に難題と言われるような問題は少なくされている。作成時には平均点が6割程度となるように作成されているが、年度や科目によっては、作成側の思惑以上に科目間で大きな差が生まれてしまう。その際、選んだ科目によっての有利、不利をなくすために科目間での得点調整が行われることもある。 2006年からは、英語のリスニング試験は、世界初となるICプレイヤーを用いて実施され、メディアなどでも話題となった。その反面、ICプレイヤーの故障や機械の使い捨ての面で問題もある。 2010年度から、過去問の再利用を認めるようになった。 2011年度までは地理歴史、公民を区分して、試験を行っていたが2012年度から統一し、1科目としたうえで、「倫理、政治・経済」という科目を復活させることを決定した。また、理科は3グループに分けて行うグループ制をとっていたが、その制度を廃止することも同時に決定した。そのため、最高2科目までとなった。
国公立大学では(推薦試験など一部の受験方式を除き)出願資格を「センター試験で本学が指定した教科・科目を受験した者」と明記している。多くの国公立大学ではセンター試験で5(6)教科7科目を必要としている。(点数に関しては学校ごとに傾斜配点などが存在している。)基本的に文系であれば地理歴史・公民の中から2科目、理科1科目、理系では逆に地理歴史・公民の中から1科目、理科2科目としている学校が多い。また、近年では国公立大学だけでなく、私立大学も慶応大学などの上位層大学のセンター試験利用方式の入試制度を設けたことにより、他大学も追随して同様の制度を設けている。
参考文献
螢雪時代‐全国大学内容案内号‐ 旺文社
螢雪時代 6月号 旺文社
大学入試センターHP http://www.dnc.ac.jp/modules/center_exam/content0011.html