群馬県立桐生高等学校

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2012年2月1日 (水) 18:15の版

目次

概要

 群馬県立桐生高等学校は、群馬県桐生市美原町にある県立の高等学校である。1917年(大正6年)の設立から卒業生は2万名を越えている。2007年(平成19年)に文部科学省によるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校となっている。


設立

 明治から大正にかけて、県内他市において旧制前橋尋常中学校の分校が設立される中、織物の街桐生においては旧制中学校ではなく桐生高等染織学校(現・群馬大学工学部)が設立された。従って、桐生の学生達は近隣の太田や佐野、前橋の中学に通うことになり、下宿生活を余儀なくされていた。これを憂えた桐生町民が有志を集めて中学設立に奔走し、町民の募金によって1917年(大正6年)3月12日に町立桐生中学校として創立された。旧制中学校として「町立」の形式をとっていた学校は、全国においても数えるほどしかない。設立4年目の1921年(大正10年)には県に移管され、1948年(昭和23年)に現在の名称である群馬県立桐生高等学校となった。


校訓

「獨立自尊」・「文武両道」

「獨立自尊」とは、福澤諭吉の弟子や子息が集まって編纂した『脩身要領』の基本となるものである。その定義は、『脩身要領』の第二条で「心身の獨立を全うし自から其身を尊重して人たるの品位を辱めざるもの之を獨立自尊の人と云ふ」とされている。


校歌

一、山紫に明け初めて   流るゝ水の末霞む   桐生の市の岡の上に   翠を競ふ若松の   變らぬ色の心もて   學ひの道にいそしまむ

二、草むす屍大君の   御楯となりて斃るとも   背に矢をば立てさりし   健く雄々しき上野の   丈夫のこゝろもて   學ひの道にいそしまむ

三、吾嬬の山の嶺高く   桐生の川の水清し   この山河を友として   東男の名に恥ちぬ   勲を樹てむ心もて   學ひの道にいそしまむ

作詞:篠崎与十郎 作曲:岡野 貞一

 戦前は、上記のように3番構成であったが、戦後に2番目の歌詞が軍国主義的であるとの理由から削除された。現在では「幻の2番」と呼ばれる。


沿革

大正 6年 3月 町立桐生中学校として山田郡桐生町大字安楽土乙1701番地(小曽根、現在の西中学校敷地)に創立

  10年 3月 群馬県立桐生中学校となる

昭和14年 7月 美原町1125番地(現在地)の新校舎に移転

  23年 4月 群馬県立桐生高等学校と改称

    10月 定時制課程開設

  39年 3月 火災により本校舎2棟の大半を焼失

  40年 3月 新校舎竣工

  46年 3月 校舎増改築第一期工事竣工

  50年 3月 校舎増改築第二期工事竣工

  56年 2月 定時制閉校式

    12月 校舎3階建新設

  62年 3月 職員室新設

  63年 3月 正門新設

平成 2年 3月 新体育館竣工

   6年 3月 校舎一部改修(家庭科教室、パソコン教室新設)

  10年 4月 普通科に併せて理数科新設

  14年 1月 第2体育館竣工

  19年 4月 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定

  19年11月 創立90周年記念式典挙行


引用・参考

『桐生高校90年史』 編集:群馬県立桐生高等学校名簿・記念史編集委員会 平成19年11月2日

群馬県立桐生高等学校 http://www.kiryu-hs.gsn.ed.jp/

群馬県立桐生高等学校同窓会 http://www.kiritaka-dousoukai.com/


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