華氏911

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2012年2月10日 (金) 01:09の版

概説


「華氏911」は2004年に公開されたジャーナリスト、マイケル・ムーアが製作したドキュメンタリー映画。痛烈とも言えるブッシュ政権批判が盛り込まれた意欲作。「9.11事件」を中心に、事件直後のジョージ・W・ブッシュの動向やイラク・サウジアラビア・アフガニスタン等々、事後処理に関連したアメリカ政府の動向の矛盾点を追求している。 冒頭から、アル・ゴアVSジョージ・W・ブッシュの選挙戦の裏側に注目し、多くの不正によりブッシュが大統領に当選したことを示唆し、アフリカ系の黒人や反ブッシュ・反共和党の選挙権が迫害されたことを映す。 ブッシュ家とビンラディン一族との関係、中東諸国とアメリカの関係、イラク戦争の真相.・・・それ以外にも様々な事柄の真相をムーアならではの手法で表現している。

ドキュメンタリー映画としては異例の興行収入を挙げ、過去最高である。 公開前から選挙戦への影響を危惧して「扇動的である」等の批判が挙げられ、アメリカだけでなく、世界的に大きな影響を与えた。「ブッシュの謀略を批判」しているが、この映画自体が「ムーアの謀略」だとする意見も多く、反論本が出版され、一大ムーヴメントを巻き起こした。

単なるブッシュ批判、イラク戦争批判というものではなく、「正しい形で戦争を終わらせるべき」という鑑賞者へのメッセージが込められた作品とも考えられている。貧困者や求職者が軍隊に入り、戦う理由もわからぬまま死んでいる。それを止められるのは有権者ということだ。


批判


世界で大ヒットした映画であり、アメリカ国民だけでなく、世界中の人々にとってデリケートかつセンセーショナルな内容であるため、論争は極めて加熱した。特にアメリカは民主党と共和党という2大政党の駆け引きだけでなく、宗教思想等の対立も深いため、そういった視点からの議論もあった。 反論本を始めとするムーア批判、意図的に印象操作をしているなどドキュメンタリー映画としての非難も多く見られた。



参考資料

DVD「華氏911」(マイケル・ムーア監督 2004年アメリカ 配給 ギャガ・コミュニケーションズ)

wikipedia「華氏911」項

ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記「『華氏911』今、観て来た」(2004/6/25)http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040625

「華氏911」とイスラエル(2004年7月16日   田中 宇) http://tanakanews.com/e0716moore.htm


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