アメリカの水事情
出典: Jinkawiki
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2012年2月10日 (金) 08:41の版 Daijiten2009 (ノート | 投稿記録) 次の差分へ → |
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アメリカと聞くと、その広大な土地から水不足とは無縁だと思われがちである。しかし、実際のところアメリカも水不足とは無関係ではない。アメリカ中西部のオガララ滞水層は世界的にも有名だ。単一の淡水層としては北米最大であり、ネブラスカ州以南の大草原地帯、ハイプレーンズに50万平方キロメートル以上にわたり広がっている。この広大な滞水層も1991年以来、地下水面は毎年1メートルも低下しており、すでに半分近くが失われている状態である。 | アメリカと聞くと、その広大な土地から水不足とは無縁だと思われがちである。しかし、実際のところアメリカも水不足とは無関係ではない。アメリカ中西部のオガララ滞水層は世界的にも有名だ。単一の淡水層としては北米最大であり、ネブラスカ州以南の大草原地帯、ハイプレーンズに50万平方キロメートル以上にわたり広がっている。この広大な滞水層も1991年以来、地下水面は毎年1メートルも低下しており、すでに半分近くが失われている状態である。 | ||
- | さらに、減る速度が自然の循環によって補充される速度よりも14倍も早いため、ほぼ完全な回復は絶望的である。 | + | さらに、減る速度が自然の循環によって補充される速度よりも14倍も早いため、ほぼ完全な回復は絶望的である。これはあくまでも一部にすぎない。自然が保有する水の絶対量は圧倒的な速さで失われている。雨が多く降るシアトルでも需要過多のため、このまま行けば2020年に深刻な水危機に直面する可能性が指摘されている。広大なカリフォルニアにおいても、コロラド川からの取水は限界に近づいており、このまま2020年までに新しい取水源が見つからなければ、カリフォルニアは淡水不足に見舞われると言われている。 |
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2012年2月10日 (金) 08:41の版
アメリカと聞くと、その広大な土地から水不足とは無縁だと思われがちである。しかし、実際のところアメリカも水不足とは無関係ではない。アメリカ中西部のオガララ滞水層は世界的にも有名だ。単一の淡水層としては北米最大であり、ネブラスカ州以南の大草原地帯、ハイプレーンズに50万平方キロメートル以上にわたり広がっている。この広大な滞水層も1991年以来、地下水面は毎年1メートルも低下しており、すでに半分近くが失われている状態である。 さらに、減る速度が自然の循環によって補充される速度よりも14倍も早いため、ほぼ完全な回復は絶望的である。これはあくまでも一部にすぎない。自然が保有する水の絶対量は圧倒的な速さで失われている。雨が多く降るシアトルでも需要過多のため、このまま行けば2020年に深刻な水危機に直面する可能性が指摘されている。広大なカリフォルニアにおいても、コロラド川からの取水は限界に近づいており、このまま2020年までに新しい取水源が見つからなければ、カリフォルニアは淡水不足に見舞われると言われている。