スリーマイル島原発事故

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==スリーマイル島原発事故== ==スリーマイル島原発事故==
米国ペンシルベニア州のスリーマイル島原発2号機(加圧水型軽水炉、95.9万kW)で1979年3月28日に起きた事故。機器の故障と人為的ミスがいくつも重なった。二次冷却水ポンプの故障に始まり、開いているべき弁が閉じたままだったこと、加圧器の圧力逃し弁が開きっ放しになったこと、稼働した緊急炉心冷却装置(ECCS)を運転員が止めたことなど。事故が拡大した最大の要因は、一次冷却水が十分あると誤判断した運転員がECCSを停止させたことだ。その結果、圧力容器内から冷却水が流失し、炉心の3分の2が露出する空焚(からだ)き状態になった。後の調査で炉心の半分が溶けていたことが分かった。非常事態が宣言され、付近の住民が避難した。この事故で大気中に放出された放射性物質は、希ガスが約93ペタ(1000兆)ベクレル(Bq)、ヨウ素が約0.56テラ(一兆)ベクレル程度。周辺住民の被曝(ひばく)線量は1mSv(ミリシーベルト)以下で、健康に与える影響はほとんどないとされる。 米国ペンシルベニア州のスリーマイル島原発2号機(加圧水型軽水炉、95.9万kW)で1979年3月28日に起きた事故。機器の故障と人為的ミスがいくつも重なった。二次冷却水ポンプの故障に始まり、開いているべき弁が閉じたままだったこと、加圧器の圧力逃し弁が開きっ放しになったこと、稼働した緊急炉心冷却装置(ECCS)を運転員が止めたことなど。事故が拡大した最大の要因は、一次冷却水が十分あると誤判断した運転員がECCSを停止させたことだ。その結果、圧力容器内から冷却水が流失し、炉心の3分の2が露出する空焚(からだ)き状態になった。後の調査で炉心の半分が溶けていたことが分かった。非常事態が宣言され、付近の住民が避難した。この事故で大気中に放出された放射性物質は、希ガスが約93ペタ(1000兆)ベクレル(Bq)、ヨウ素が約0.56テラ(一兆)ベクレル程度。周辺住民の被曝(ひばく)線量は1mSv(ミリシーベルト)以下で、健康に与える影響はほとんどないとされる。
-参考文献 知恵蔵2012+参考資料 知恵蔵2012
NH.14 NH.14

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スリーマイル島原発事故

米国ペンシルベニア州のスリーマイル島原発2号機(加圧水型軽水炉、95.9万kW)で1979年3月28日に起きた事故。機器の故障と人為的ミスがいくつも重なった。二次冷却水ポンプの故障に始まり、開いているべき弁が閉じたままだったこと、加圧器の圧力逃し弁が開きっ放しになったこと、稼働した緊急炉心冷却装置(ECCS)を運転員が止めたことなど。事故が拡大した最大の要因は、一次冷却水が十分あると誤判断した運転員がECCSを停止させたことだ。その結果、圧力容器内から冷却水が流失し、炉心の3分の2が露出する空焚(からだ)き状態になった。後の調査で炉心の半分が溶けていたことが分かった。非常事態が宣言され、付近の住民が避難した。この事故で大気中に放出された放射性物質は、希ガスが約93ペタ(1000兆)ベクレル(Bq)、ヨウ素が約0.56テラ(一兆)ベクレル程度。周辺住民の被曝(ひばく)線量は1mSv(ミリシーベルト)以下で、健康に与える影響はほとんどないとされる。

参考資料 知恵蔵2012

NH.14


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