生態系の破壊

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2013年8月8日 (木) 14:05の版

 生態系とは、あるまとまった地域に生活する全生物と、その生活空間をみたす無機的環境とをまとめて、一つの系として扱うものである。主に生産者・消費者・分解者による物質循環や、それに伴うエネルギーの変換・移動というエネルギーの流れに注目し一つの機能系とみなす。 森林や海洋、河川が代表的な生態系だが、数滴の水たまりから地球や宇宙まで、様々なレベルの生態系がありうる。生態系は人間にとって食料の供給や水の供給・調整、気候の調整、自然災害の防止などの多くの機能を担っている。しかし、人為的な行為によって破壊されているのが現状だ。生物絶滅の原因は、外来種の移入や生息地の破壊、狩猟であるが、これらの原因は生物多様性破壊の直接的な原因にすぎず、その背後には人口増加と貧困の問題などの間接的な原因が存在する。  

生態系破壊の間接的な原因として以下の六つを示す。

1.持続不可能なまでの急激な人口増加と資源消費量の増加

2.農業、林業、漁業生産物の貿易品目の小品目化

3.環境や資源に正しい価値を与えない経済体系や政策

4.生物資源の所有・管理、利用と保全から生ずる不公平さ

5.知識とその適用の欠如

6.非持続的開発を促進する法律や制度体系

このように生態系破壊が深刻化する背景には様々な法律や社会制度上の問題が存在する。

 これらのすべての問題を解決するのは困難だが、より多くの人々が正しい知識を持ち問題を把握し、少しでも対処しようとする姿勢が必要である。


参考資料 http://kotobank.jp/word/%E7%94%9F%E6%85%8B%E7%B3%BB http://foreco.web.fc2.com/env/value.html http://www.plus-ondanka.net/a17_ecosystem.html


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