民族２

（版間での差分）

最新版

　民族とは文化、言語、生活様式などの特定の要素を共有し、「われわれ」という意識を持った人間集団のことである。民族の側面をおもに二つに分けると下記のようになる。

1.文化、宗教、言語、生活様式、肌の色など身体的形質などで他集団との相違を確認できる客観的側面

2.歴史意識、利害関心、未来志向などを介して、集団に共属しているという意識や感情の主観的側面

民族やエスニック・グループは固定した集団ではなく、歴史的に変化し、社会的文脈によって客観的標識も異なる。また、少数民族がその内にさらに少数集団を含むことも多い。民族とエスニック・グループとの相違は不明確である。

民族内部だけ見るのではなく、他民族との関係を踏まえてみると、民族という集団に分けられることにより集団の間で対立や紛争が起こる可能性も見えてくる。実際、民族紛争は現在でも各地で続けられている。今後対立や紛争をなくすためには、民族という集団が互いに共存できるような対応をしていかなければならない。

参考資料