新興工業経済地域
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新興工業経済地域とは、発展途上国のうち、20世紀に輸出産業を軸として急速な工業化を遂げた諸国・地域の総称。新興工業経済地域の対象として、韓国・台湾・シンガポール・ギリシャ・メキシコなどが挙げられる。英語ではNewly Industrializing Economiesと表記され、その名称としてNIEs(ニーズ)と呼ばれることも多い。 | 新興工業経済地域とは、発展途上国のうち、20世紀に輸出産業を軸として急速な工業化を遂げた諸国・地域の総称。新興工業経済地域の対象として、韓国・台湾・シンガポール・ギリシャ・メキシコなどが挙げられる。英語ではNewly Industrializing Economiesと表記され、その名称としてNIEs(ニーズ)と呼ばれることも多い。 | ||
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アジアNIEsの対象国・地域として、韓国・台湾・香港・シンガポールが挙げられる。アジアNIEsの成功要因は、市場原理のもとで、民間投資と基礎的教育水準の高い労働力を活用し、工業化の主導的役割を担う開発方式である輸出志向工業化を推進したものとされている。 | アジアNIEsの対象国・地域として、韓国・台湾・香港・シンガポールが挙げられる。アジアNIEsの成功要因は、市場原理のもとで、民間投資と基礎的教育水準の高い労働力を活用し、工業化の主導的役割を担う開発方式である輸出志向工業化を推進したものとされている。 | ||
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ラテンアメリカNIEsの対象国として、メキシコ・ブラジルが挙げられる。成功要因はアジアNIEsと同様、輸出志向工業化であるが、輸出品の大半は一次産品を占めていた。 | ラテンアメリカNIEsの対象国として、メキシコ・ブラジルが挙げられる。成功要因はアジアNIEsと同様、輸出志向工業化であるが、輸出品の大半は一次産品を占めていた。 | ||
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1979年にOECD(経済協力開発機構)が発表した報告書によって、当時の発展途上国のうち石油危機以降も高い経済成長を遂げた10国(韓国・台湾・香港・シンガポール・メキシコ・ブラジル・ギリシャ・ポルトガル・スペイン・ユーゴスラビア)を取り上げ、新興工業国(NICs)と命名した。 | 1979年にOECD(経済協力開発機構)が発表した報告書によって、当時の発展途上国のうち石油危機以降も高い経済成長を遂げた10国(韓国・台湾・香港・シンガポール・メキシコ・ブラジル・ギリシャ・ポルトガル・スペイン・ユーゴスラビア)を取り上げ、新興工業国(NICs)と命名した。 | ||
1988年のトロント・サミットにおいて、台湾や香港の国際的地位の問題から、「新興工業国」から「新興工業経済地域」名称変更がなされた。また、新たに中国・マレーシア・タイの3か国が加えられた。 | 1988年のトロント・サミットにおいて、台湾や香港の国際的地位の問題から、「新興工業国」から「新興工業経済地域」名称変更がなされた。また、新たに中国・マレーシア・タイの3か国が加えられた。 |
2014年7月15日 (火) 21:59の版
概要
新興工業経済地域とは、発展途上国のうち、20世紀に輸出産業を軸として急速な工業化を遂げた諸国・地域の総称。新興工業経済地域の対象として、韓国・台湾・シンガポール・ギリシャ・メキシコなどが挙げられる。英語ではNewly Industrializing Economiesと表記され、その名称としてNIEs(ニーズ)と呼ばれることも多い。
NIEsの分類
◆アジアNIEs アジアNIEsの対象国・地域として、韓国・台湾・香港・シンガポールが挙げられる。アジアNIEsの成功要因は、市場原理のもとで、民間投資と基礎的教育水準の高い労働力を活用し、工業化の主導的役割を担う開発方式である輸出志向工業化を推進したものとされている。
◆ラテンアメリカNIEs ラテンアメリカNIEsの対象国として、メキシコ・ブラジルが挙げられる。成功要因はアジアNIEsと同様、輸出志向工業化であるが、輸出品の大半は一次産品を占めていた。
歴史
1979年にOECD(経済協力開発機構)が発表した報告書によって、当時の発展途上国のうち石油危機以降も高い経済成長を遂げた10国(韓国・台湾・香港・シンガポール・メキシコ・ブラジル・ギリシャ・ポルトガル・スペイン・ユーゴスラビア)を取り上げ、新興工業国(NICs)と命名した。 1988年のトロント・サミットにおいて、台湾や香港の国際的地位の問題から、「新興工業国」から「新興工業経済地域」名称変更がなされた。また、新たに中国・マレーシア・タイの3か国が加えられた。