中国のネット社会
出典: Jinkawiki
2014年7月24日 (木) 12:05の版
四・五億人を超えた網民
中国政府が管轄する「中国インターネット」情報センター(CNNIC)が2011年1月に発表した「第27次中国インターネット発展状況統計報告」によると、2010年12月までの時点で、中国のネット人口、すなわ「網民」(ネット市民)は4億5700万人に達した。全人口13億人強の34.3%にのぼり、2009年末から7330万人も増えている。 網民の分布は都市に傾いているものの、農村でも1億2500万人に達しており、決して無視できない数値となっている。 また、携帯電話からインターネットにアクセスする「携帯網民」の数は3億300万人で、全網民の66.2%を占めている。 インターネットの使用目的は複数回答で「検索」が81.9%、「音楽」が79.2%、「新聞」が77.2%と、上位3位を占めている。自ら主張を発表する主な手段には、BBS/掲示板、ブログ、思想性を持った特定サイト、ニュース・レスポンス、ミニブログがある。 また、オンラインで同時に交信できるインスタント・メッセンジャーを使用している網民は3億5300万人に達している。ブログ利用者の数は2億9500万人(全網民の64.4%)でソーシャル・ネットワーク・サービスを使用する網民の数は2億3500万人(全網民の51.4%)に達している。 これらの数値は、網民たちの意見表明に対する欲求がいかに大きいかを窺わせるが、中でもソーシャル・ネットワーク。サービスは今後さらなる成長が注目されるネット空間である。というのも、多機能であるだけでなく、「網民仲間が気軽に集まって特定のテーマに関して意見を交換する場」として機能しており、すでに巨大な人数が存在しているからだ。 もし、特定のテーマに集まった網民たちが「網上(バーチャル空間)」から「網下(リアル空間)」に飛び出したら、どうなるだろう。反日デモでさえ、最終的にはその矛先を政府に向けてくることは、2010年10月に起きた一連のデモが如実に証明している。
言論統制の根拠は何か