南南問題

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2008年6月4日 (水) 16:26の版
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 1970年代以降に発展途上国の間で、中進国(新興工業諸国 NICS)と最貧国(MSAC)、産油国と非産油国との間に格差が拡大した。また、工業化と輸出産業を中心に高い経済成長率を達成している諸国NIES(新興工業経済地域)などの国々や資源を有効に活用している国々と、発展がまだ見られない国々との間の経済格差が広がっている。これが「南南問題」である。  1970年代以降に発展途上国の間で、中進国(新興工業諸国 NICS)と最貧国(MSAC)、産油国と非産油国との間に格差が拡大した。また、工業化と輸出産業を中心に高い経済成長率を達成している諸国NIES(新興工業経済地域)などの国々や資源を有効に活用している国々と、発展がまだ見られない国々との間の経済格差が広がっている。これが「南南問題」である。
 資源問題がクローズアップされた時期に、産油国は資源ナショナリズムの高揚によって先進国から有利な条件を勝ち取り、国民経済の発展条件を大幅に改善できた。だが、非産油発展途上国は石油価格の高騰によって打撃を受け、“南”の内部で資源国と非資源国の利害が対立している。このように,“南”の分化現象は利害関係の多様化を生み,連帯と結束を多様化し,途上国間の調整と統合を難しいものにしている。  資源問題がクローズアップされた時期に、産油国は資源ナショナリズムの高揚によって先進国から有利な条件を勝ち取り、国民経済の発展条件を大幅に改善できた。だが、非産油発展途上国は石油価格の高騰によって打撃を受け、“南”の内部で資源国と非資源国の利害が対立している。このように,“南”の分化現象は利害関係の多様化を生み,連帯と結束を多様化し,途上国間の調整と統合を難しいものにしている。
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 +[引用・参考文献]
 +川田 侃『南北問題』1977,東京大学出版会
 +斎藤優編『南北問題』1982,有斐閣
 +http://www.sqr.or.jp/usr/akito-y/gendai/88-tojyoukoku.html

2008年6月4日 (水) 16:37の版

1、南南問題とは

 1970年代以降に発展途上国の間で、中進国(新興工業諸国 NICS)と最貧国(MSAC)、産油国と非産油国との間に格差が拡大した。また、工業化と輸出産業を中心に高い経済成長率を達成している諸国NIES(新興工業経済地域)などの国々や資源を有効に活用している国々と、発展がまだ見られない国々との間の経済格差が広がっている。これが「南南問題」である。  資源問題がクローズアップされた時期に、産油国は資源ナショナリズムの高揚によって先進国から有利な条件を勝ち取り、国民経済の発展条件を大幅に改善できた。だが、非産油発展途上国は石油価格の高騰によって打撃を受け、“南”の内部で資源国と非資源国の利害が対立している。このように,“南”の分化現象は利害関係の多様化を生み,連帯と結束を多様化し,途上国間の調整と統合を難しいものにしている。


[引用・参考文献] 川田 侃『南北問題』1977,東京大学出版会 斎藤優編『南北問題』1982,有斐閣 http://www.sqr.or.jp/usr/akito-y/gendai/88-tojyoukoku.html


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