タミル人

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2015年7月19日 (日) 15:58の版

概要

インド南東部を中心にスリランカ北部などにも居住し、ドラビダ語族に属するタミル語を用いる民族で、古くから海上交易を行い、王朝をたて独自のヒンズー文化を栄えさせた民族である。また東南アジア各地やアフリカなどへの移民が多い。


スリランカ内戦

スリランカでのアーリヤ系で仏教徒のシンハラ人(人口の7割)と、ドラヴィダ系でヒンドゥー教徒の少数民族のタミル人(人口の2割)との民族・宗教的な対立のことである。  1983年から、が分離独立を要求し、「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」がテロ活動を開始し、スリランカは内戦となり、1987年にインドのラジブ=ガンディー首相が内戦に介入してインド軍を出兵させ、タミル人の弾圧にあたった。しかし、1991年にはタミル人過激派によって暗殺された。その後も内戦は激化し、多くの死者がでた。ようやく2002年に停戦に合意して、和平交渉が行われたが、93年5月には大統領の暗殺事件が起こった。そして8月には外相が暗殺されるという事件が立て続けに起こり、停戦が心配された。しかし、「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」はスリランカ北部に拠点を設け、全盛期には国土の3分の1を制圧したが、08年から政府軍の攻勢を受けて次々と拠点を失い、最後は北部の狭い地域に20万近い民間人を「人間の盾」にして立てこもる戦術をとった。それに対し、政府軍は攻勢を強め、2009年5月17日に民間人全員を解放し、18日にはLTTEの議長を射殺して全土の解放を宣言し、内乱を一応終結させた。


参考

"タミル‐ぞく【タミル族】", デジタル大辞泉, JapanKnowledge, http://japanknowledge.com, (参照 2015-07-19)

http://www.y-history.net/appendix/wh0201-087_0.html#wh1703-094 2015-7-19


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