核抑止論

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2015年7月19日 (日) 17:34の版

概要

敵国に対し、その国からの攻撃があった場合には核兵器による耐えがたい反撃を行う意図と能力があることをあらかじめ明らかにすることにより、相手国からの攻撃を思いとどまらせようとする考えである。拡大抑止はこの効果を同盟国にまで拡大するもので、NATO(北大西洋条約機構)諸国や日本、韓国などにアメリカの拡大抑止が与えられている。これは核の傘ともいわれる。


問題点

問題点は二つあるといえる。一つ目は、核抑止力は、平和を維持するために必要なものであるといわれるが、こらは、自分が核攻撃をしかければ、相手が核攻撃するかもしれないという相互不信と恐怖が両国の間に横たわった平和なので、本当の意味での平和ではないのではないのかという点である。 二つ目は 冷戦後、米国の脅威の対象は非国家主体のテロリストであり、通常の国家とは性格が違うのでテロリストに核抑止は通用しないという点である。なぜなら、テロリストは自らの命を犠牲にしてまで自爆攻撃を挑み、核による報復など恐れないので、核による報復を恐れて相手の先制攻撃を思いとどまらせる核抑止が働かないからである。また、テロリストは自分達の居場所を明らかにしないので、核兵器による報復も現実的ではないからである。こうした背景から国際社会では核抑止論の有効性が疑われ始めている。


参考

"核抑止[軍縮/平和]", 情報・知識 imidas, JapanKnowledge, http://japanknowledge.com, (参照 2015-07-19)

http://www.geocities.co.jp/WallStreet/3521/kakuyokushi.htm  2015-7-19

http://www.hankaku-j.org/data/jalana/090806_01.html   2015-7-19


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