腰痛
出典: Jinkawiki
2017年7月27日 (木) 14:15の版 Daijiten2014 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
2017年7月27日 (木) 14:15の版 Daijiten2014 (ノート | 投稿記録) 次の差分へ → |
||
1 行 | 1 行 | ||
- | |||
== 概要 == | == 概要 == | ||
腰痛は先進諸国の国民の7割以上が、一生のうちに一度は腰痛を経験するといわれる症状である。 | 腰痛は先進諸国の国民の7割以上が、一生のうちに一度は腰痛を経験するといわれる症状である。 | ||
51 行 | 50 行 | ||
・タケダ健康サイト http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=youtsu&navi=text | ・タケダ健康サイト http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=youtsu&navi=text | ||
+ | |||
・人類の歴史=腰痛の歴史 http://www.t-h-s.top/archives/855/ | ・人類の歴史=腰痛の歴史 http://www.t-h-s.top/archives/855/ | ||
+ | |||
・wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%B0%E7%97%9B | ・wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%B0%E7%97%9B |
2017年7月27日 (木) 14:15の版
目次 |
概要
腰痛は先進諸国の国民の7割以上が、一生のうちに一度は腰痛を経験するといわれる症状である。 腰に痛み、炎症などを感じる状態を指す一般的な語句である。大部分の腰痛はたいてい発症から数週間以内には改善され、40-90%のケースでは6週間後までに完全に改善される。しかし急性患者の3分の1は一年後には慢性化し、5分の1は活動に重大な支障をきたす重度になる。
歴史的背景
約350万年~380万年前に人類が4足歩行から2本足で歩くようになってから、「人類と腰痛」の歴史は始まっている。 はじめは、オスがメスに対して木の実などを取ってあげるために二足歩行をし始めたといわれており、その後、人類が農耕をはじめ、種まきなど前かがみになる体勢が椎間板などに負担をかけ椎間板が耐えられなくなっていった。 つまり、人が2本足で歩くためには、上半身の重みを腰で支えつつ、体の中心で柱で重力に対する緩衝機能の役割をしている背骨やその周辺に、大きな負担をかけているのだ。 4足歩行のときは、背骨というのは上半身と下半身を繋ぐ梁の役割をしているため、前足、後ろ足での4点で安定した状態で支えられていた。 ところが、2足歩行になってしまと、背骨は不安定ながらも直立的に立たざる得なくなり、元来、背骨とは梁として用いる骨格のため、違う用途にしよすると、無理が生じる。 そのため、負荷が良く及ぶのが腰椎や骨盤であることが多く、腰痛などの症状がでる。
原因
(1)長時間同じ姿勢でいることによる筋肉の緊張 長時間座っていたり、立ちっぱなし、中腰など、無理な姿勢を続けると腰の筋肉が緊張して、時間の経過とともに筋肉が疲労し、血行が悪くなり腰に痛みが起こる。
(2)運動不足、筋肉退化による筋力低下 腰の周りにある大腰筋(だいようきん)や大殿筋(だいでんきん)、中殿筋(ちゅうでんきん)の筋力が衰えると、腰椎に負担がかかり、腰痛を引き起こす。腹筋は横隔膜とともに背骨を支える働きがあるので、腹筋の筋力が低下し、正しい姿勢が保ちにくくなると、腰椎に負担をかけることになる。また骨盤の筋肉は姿勢を保つのに大きく関与し、これらの筋力の低下が、腰痛の要因となる。
(3)過剰な動きや無理な負担 過度の運動によって筋肉は疲労し、徐々に緊張を強めて腰痛を引き起こす。また、腰に無理な力がかかるような動作を行うと、ぎっくり腰など急性の腰痛を招くことがある。
腰痛をともなう疾患
(1)ぎっくり腰 顔を洗うときの中腰の姿勢や、重いものを持ち上げるときの腰を折り曲げた姿勢などが原因で起こる。脊髄の近くにある椎間関節という小さな関節が捻挫を起こし、急激な痛みに襲われ、動けなくなる。腹筋や背筋が弱い人に起こりやすく、再発することも少ない。
(2)椎間板ヘルニア 骨と骨をつなぐ椎間板に亀裂ができて、中の椎間板組織の一部が飛び出し、神経を圧迫することで起こります。首から腰にかけての痛みや足指のしびれや、坐骨神経痛と呼ばれる片側の足の後ろ側の痛みやしびれが代表的な症状。若い人にも比較的多く、動くと腰や足の激痛とつっぱりなどで動けなくなることもある。高齢者の場合、足などにも痛みが及び、歩行困難になることが少なくない。
(3)脊椎分離症 過激な運動で脊椎骨の一部が骨折して離れると、腰が重く感じられ、ときどき腰痛があらわれる。しかし、痛みを感じないこともあるので、放置されることも少なくない。脊椎分離症は小学生高学年から中学生に多くみられ、脊椎分離が起こると分離すべり症に移行したり、椎間板ヘルニアを併発することもある。
(4)すべり症 縦に連なっている脊椎が前後にずれて、神経を圧迫し、強い痛みが生じ、しびれをともなうこともある。脊椎の一部が骨折して分離した分離すべり症と、加齢による椎間板の変形が原因の脊椎(変形)すべり症があり、いずれも40~50代の中高年に多くみられる。
(5)腰部変形性脊椎症(変形性腰椎症) 加齢とともに腰椎が変形し、突出することがあり、トゲのようにも見えるため、骨棘(こっきょく)と呼ばれる。骨棘の尖った部分が神経を圧迫すると、腰痛を引き起こし、起きあがったときやトイレに立つときなど、動き始めに痛みが起こりやすいという特徴がある。
(6)腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう) 長年腰に負担がかかって、椎間板が変性したことが原因となって神経の通り道である背骨の脊柱管が狭くなり、神経を圧迫するために起こる。安静時には症状が軽い場合が多いが、歩き続けると下肢のしびれや痛みが生じて動けなくなることもある。立ち止まって休憩をとると症状が緩和し、歩き出してしばらくすると、また悪化するといった状態を繰り返すのが特徴的。
(7)骨粗しょう症 骨量が減少し、骨がスカスカの状態になり、日常のささいな動きで小さな骨折を起こしたり、自分の体重が支え切れず圧迫骨折を起こしたりする疾患。骨折すると腰痛を引き起こし、閉経後の女性やお年寄りに多くみられる。
(8)腰痛症 レントゲンなどの検査をしても、腰痛の原因となるような異常がないのに腰痛があることをまとめて腰痛症と呼ぶ。痛みの原因が主に腰背筋の疲労や炎症にあると考えられる腰痛で、疲労性の腰痛ともいわれる。姿勢、動き、柔軟性、筋力、バランスなどの機能的な問題によって起こり、本格的に腰椎の変形や変性を起こす初期段階にあるとも考えられる。
参考文献
・タケダ健康サイト http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=youtsu&navi=text
・人類の歴史=腰痛の歴史 http://www.t-h-s.top/archives/855/