イスラム国6
出典: Jinkawiki
2018年1月23日 (火) 18:52の版
イスラム
イスラムはアラブの預言者ムハンマドが610年に創唱した一神教で、世界宗教として西アジア・アフリカ・インド亜大陸・東南アジアを中心に現在ほぼ6億の信者をもつ。正しくはアラビア語でイスラームといい、「唯一の神アッラーに絶対服従する者」という意味。
イスラムに対するイメージ
2001年9月11日に起きたテロ以降イスラム=過激派というイメージが根付いてしまった。だが、イスラーム原理主義者といわれる人々の信仰は、狂言的なものではないし、テロ集団とされている過激派組織の名前の中にも「原理主義」という言葉はない。これはあくまでもキリスト教的な考え方による呼称なのだ。もともと彼らは、イスラーム教の教えに忠実な人々のことであり、そうした生活がキリスト教徒たちに「原理主義的」と映ったことから生まれた言葉なのだ。現に、私たちが「原理主義的」と呼ぶ人々の大半は、世界の多くの人たちと同じように、テロ活動に反対し、殺人は罪だと考えている。
過激派がテロをおこなう理由とは
過激派と呼ばれるグループが起こすテロには、大きく分けて2つある。 1つは、外敵の侵入に対する抵抗運動としてのテロ。もう1つは、反政府運動としてのテロである。 前者はパレスティナ問題に代表されるような例だ。イスラームにとって攻められれば戦争であり、防戦するのは当然だと考える。そして、この場合の殺人は「ジハード」として正当化される。世界で最も解決が困難といわれているパレスティナ問題はイギリスのバルフォア外相が、ユダヤ人国家の建設をもちかけた「バルフォア宣言」に始まる。 後者は欧米との関係にいきつく。イスラームの国とはいえ、国際社会のなかで生きていくには、実際に国を動かしているキリスト教徒、欧米諸国と歩調を合わせなくてはならない。過激派はイスラームの教えに忠実とは言いがたい体制をとる政府を背教者とみなし、テロをおこなう。