ハーグ条約

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ハーグ条約

ハーグ条約は、オランダのハーグで締結された次に挙げる略称である。ヘーグ条約やヘイグ条約と表記されることもある。

1・ハーグ国際私法会議によるハーグ条約 同会議で締結された国際私法条約の総称で、国際私法の統一を目的として、1893年に設立された国際機関。構成国数は61で、非構成国を含めると120以上の国が条約の一部を批准している。

2・ハーグ陸戦条約 陸戦の法規慣例に関する条約。戦時国際法の一つで、1899年に締結されて、1907年に改定された。1899年はオランダのハーグで第一回万国平和会議が開かれ、そこで「陸戦ノ法規慣例ニ関スル条約」並びに「陸戦ノ法規慣例ニ関スル規則」として採択された。1907年に第二回万国平和会議で改定されて今日に至る。ハーグ陸戦協定、ハーグ陸戦法規、陸戦条規とも言われる。

3・万国阿片条約、通称ハーグ阿片条約 ハーグで、1912年1月23日に調印された初の薬物統制に関する条約。アヘンをはじめ、モルヒネやヘロイン、コカイン、大麻などが条約の統制対象となる。万国阿片会議にて条約は調印されて、ヴェルサイユ条約を通して批准され、1924年から1925年にかけてのジュネーヴ国際阿片会議にて条約を補足する協定が作成される。1946年を経て、1961年の麻薬に関する単一条約に万国阿片条約は引き継がれた。

4・武力紛争の際の文化財の保護に関する条約 戦争などの武力紛争の際に文化遺産を保護するための措置を定めた条約。1954年ハーグ条約とも表記される。

5・航空機の不法な奪取の防止に関する条約 通称ハイジャック防止条約とも言われ、1970年に締結された。


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