オゾン層5
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オゾン層とは
オゾン層には明確な定義がないが、一般的には大気中のオゾン濃度が最も高くなる成層圏を指す。成層圏にはオゾンの9割が存在しており、高濃度オゾン帯と呼ばれる。高濃度オゾン帯をオゾン層と呼ぶ場合もある。また、具体的な数値で表すと、高度15から60kmとなる。(アメリカ気象学会の用語集)
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オゾン層の歴史
スイスの化学者であるクリスチアン・シェーンバインがオゾンを発見した。1839年の出来事であった。その後、アイルランドの化学者であるウォルター・ハートレイは1881年に紫外線はオゾン層に吸収されることを発見した。そして大気による紫外線隠蔽の原因はオゾンであるとした。1913年にシャルル・ファブリとアンリ・ビュイソンらフランスの科学者によって、オゾン層が発見された。
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オゾン層の役割
オゾン層は、太陽からの有害な波長の紫外線を吸収し、地上の生態系を保護する役割をしている。
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オゾン層の破壊
オゾンはヒドロキシラジカル、一酸化炭素、塩素原子などで分解される。20世紀に入るまではオゾンの生成と分解のバランスが保たれていた。ところが20世紀以降になると、電化製品やプリント基板の洗浄剤として使用されてきたフロンが大気中に放出されるようになり、オゾンを分解していった。1985年にオゾン層保護のために、ウィーン条約が結ばれ、1987年には、オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書が採択された。そして、このときから、本格的に世界規模でのフロンの規制が始まったのである。
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参考文献
・「大気圏の環境」 有田正光 東京電機大学出版局
・気象庁「オゾン層とは」 https://www.data.jma.go.jp
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