アメリカ 摂食障害

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2008年8月2日 (土) 00:36の版
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-拒食症(神経性無食欲症)は、体重が増えることを極端に恐れるあまり、食事の摂取を拒み、自分がひどく痩せているにもかかわらず、太りすぎていると思い込むほどの症状がある。痩せすぎた自分の体を鏡で見ても「まだまだ痩せられる」と思うばかりであり、体重が低すぎるとは考えない。+・拒食症(神経性無食欲症)は、体重が増えることを極端に恐れるあまり、食事の摂取を拒み、自分がひどく痩せているにもかかわらず、太りすぎていると思い込むほどの症状がある。痩せすぎた自分の体を鏡で見ても「まだまだ痩せられる」と思うばかりであり、体重が低すぎるとは考えない。
-過食症(神経性大食欲症)は、抵抗できない衝動によって過食し、その後は不安になって無理やり嘔吐したり、下剤の服用や絶食をして代償行為を行う。過食症という名称から誤解されやすいが、過食症の人の大半は嘔吐や後の絶食・ダイエットなどで体重を保っているため、必ずしも太っているわけではない。+・過食症(神経性大食欲症)は、抵抗できない衝動によって過食し、その後は不安になって無理やり嘔吐したり、下剤の服用や絶食をして代償行為を行う。過食症という名称から誤解されやすいが、過食症の人の大半は嘔吐や後の絶食・ダイエットなどで体重を保っているため、必ずしも太っているわけではない。
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1998年の秋に全米の女子大生を対象に行った調査では、半数以上が「摂食障害を持つ学友を少なくとも2人以上は知っている」と答え、また大学の健康管理担当者への質問では約70%が「摂食障害はキャンパスに広がってる」と回答している。 1998年の秋に全米の女子大生を対象に行った調査では、半数以上が「摂食障害を持つ学友を少なくとも2人以上は知っている」と答え、また大学の健康管理担当者への質問では約70%が「摂食障害はキャンパスに広がってる」と回答している。
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 +ペンシルべニア州の大学に通っていたハニカットさんは拒食症で体重の約30%を失って危険な状態に陥り、緊急入院させられた。51.8kgあった体重が36kgにまで減り、洋服を買うときは子どもサイズののものを選んでいた。餓死寸前だった彼女の手足は棒きれのように細くなり、生理は4か月以上も止まったままだった。顔には老人のようなしわができ、まるで幽霊のようだったという。

2008年8月2日 (土) 00:45の版

摂食障害とは

摂食障害とは精神疾患の一種である。摂食障害は大きく拒食症と過食症に分類される。

患者の極端な食事制限や過度の食事の摂取に伴い、それによって患者の健康に様々な問題が引き起こされる。摂食障害は一般的に体重・容姿への強いこだわりを持ち、異常な食行動に没頭している状態を指す。太ることに対して病的な恐怖感を持っている。

摂食障害は恐ろしい病気であり、体は飢餓的状で血圧が低下し、呼吸が遅くなり、ケミカルアンバランス(化学的不均衡)で心臓発作を起こす人もいる。また栄養失調でカルシウムや鉄分が不足して骨がもろくなる。摂食障害の死亡率は5~6%と極めて高い。

摂食障害は治療を受け、一度治ったとしてもその3分の1は後で再発すると言われており、その後も再発防止のカウンセリングを受け続けなければならない。たとえ摂食障害が再発しなくても、後遺症がずっと残る可能性がある。拒食症の女性患者の約9割は骨がもろく折れやすくなる骨粗鬆症の兆候が見られ、また過食症による胃酸過多で舌や食道、歯のエナメル質などにダメージを受け、簡単には元に戻らない。


・拒食症(神経性無食欲症)は、体重が増えることを極端に恐れるあまり、食事の摂取を拒み、自分がひどく痩せているにもかかわらず、太りすぎていると思い込むほどの症状がある。痩せすぎた自分の体を鏡で見ても「まだまだ痩せられる」と思うばかりであり、体重が低すぎるとは考えない。

・過食症(神経性大食欲症)は、抵抗できない衝動によって過食し、その後は不安になって無理やり嘔吐したり、下剤の服用や絶食をして代償行為を行う。過食症という名称から誤解されやすいが、過食症の人の大半は嘔吐や後の絶食・ダイエットなどで体重を保っているため、必ずしも太っているわけではない。


アメリカの摂食障害

アメリカは肥満大国と言われている。ファーストフードの発達や糖分摂取量の過多、成人1人あたりのカロリー摂取量が通常の倍ほどあることなど、アメリカ社会では太る条件がそろいすぎている。その中で、実際太らないように生活していくことは大変なことであり、その意気込みや努力が逆効果となり、極端なダイエットなどに走って摂食障害を引き起こす人が跡を絶たない。

アメリカには摂食障害を持つ女性が500万人~100万人、男性がやく100万人いると推定される。また、年に5万人が摂食障害によって命を失っているという。日本でも摂食障害の患者は少しずつ増えているが、厚生省(厚生労働省)の2000年度の調査では10万人に0.6人と、アメリカよりもはるかに少ない。

若い女性の多い大学キャンパスには、摂食障害患者があふれている。1998年2月、全米600校以上の大学キャンパスで接触障害の診断プログラムが行われた。約26000人の学生が質問票に回答し、その結果4700人が摂食障害と診断され、治療を受けるようにすすめられている。

その約2年前の1996年の春、アメリカ東部ノースイースタン大学の女性寮で、サンドウィッチを入れるビニール袋が何百枚も消えるという奇妙な事件が起こった。寮の責任者が調査したところ、女子大生が吐いたものを入れるのに使ったビニール袋が地下のトイレから次々に出てきた。さらに調べてみると、驚いたことに学生たちの流した大量の胃酸によって下水道が腐食し、すぐにでも取り替えなければならない状態になっていたという。45人の女子学生たちのほとんどは食べる量を減らそうと一生懸命になりすぎ、少し食べただけでも「太るのでは」という恐怖感に襲われ、毎日のように食べた物を吐き出していたのだ。

1998年の秋に全米の女子大生を対象に行った調査では、半数以上が「摂食障害を持つ学友を少なくとも2人以上は知っている」と答え、また大学の健康管理担当者への質問では約70%が「摂食障害はキャンパスに広がってる」と回答している。


ペンシルべニア州の大学に通っていたハニカットさんは拒食症で体重の約30%を失って危険な状態に陥り、緊急入院させられた。51.8kgあった体重が36kgにまで減り、洋服を買うときは子どもサイズののものを選んでいた。餓死寸前だった彼女の手足は棒きれのように細くなり、生理は4か月以上も止まったままだった。顔には老人のようなしわができ、まるで幽霊のようだったという。


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