障害者
出典: Jinkawiki
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障害者の概念
「障害者基本法」では、障害者を「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)その他の心身の機能の障害があるものであって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう」としている。
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障害者観の歴史
古代・中世においては、家族扶養できない場合には、遺棄、抹殺の対象にしたり、社会防衛的な発想で隔離して収容保護したり、見せ物に供するなど、人権無視の時代が続いてきた。しかし、1975年の「障害者権利宣言」、1981年の国際障害者年、1982年から10年間続いた「国際障害者年行動計画」などにより、障害者への施策は隔離から統合へ、特別扱いから状態化へと変化してきた。
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障害者への福祉サービスの課題と目標
今日の障害者への福祉サービスは、障害者を取り巻く4つの障壁、バリア(物理的な障壁、制度的な障壁、文化・情報面での障壁、心の障壁)をどのように取り除くかが大きな課題である。今日では、最初からバリアを作らせないというアメリカの建築家のロン・メイスが提唱した「ユニバーサルデザイン」と呼ばれる誰にでも使いやすい製品や設備などの開発も進められるようになっている。障害がある人に対する福祉サービスの目標は、ノーマライゼーションの実現した社会である。物理的な障壁や交通の障壁だけでなく、制度や心、情報の障壁も取り除いていく努力がすべての人に求められている。
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参考文献
神奈川人権センター編集(2011)「21世紀の人権」日本評論社
suzu