人道主義の文学
出典: Jinkawiki
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このページでは、戦後の人道主義をリードした文学作品の代表例をまとめる
目次 |
英
バーナード・ショー
独学で学問を収め、劇作家、小説家、批評家として活躍した。のちにフェビアン協会に参加。
『人と超人』
1903 女を猟師、男を獲物と考えるショーの生命力の哲学を喜劇として描いた長編戯曲
T・S・エリオット
アメリカ生まれで、イギリスに帰化した詩人。批評家としても活躍。
『荒地』
1922 第一次世界大戦後のヨーロッパの精神を描いた詩集
仏
ロマン・ロラン
反戦平和を主張。ロシア革命を支持、ガンディーに共鳴。のちにファシズムの政治運動へも参加。
『ジャン=クリストフ』
1904~12 音楽家一家の誕生、成熟を壮大なスケールで描いた大作。ベートーヴェンがモデルであるという説もある。
『魅せられた魂』
1922~33 主人公が対戦前後の激動期に、自由を求めて生きる姿を描く。
アンドレ・ジイド
厳格な新教徒の家庭に育つ。その環境に反発し、数回にわたりアフリカ旅行をする。禁じられていた同性愛も、反発として隠さずにいた。次第に共産主義に共鳴するようになる。しかし、ソビエトの現状を知り、共産主義とも決別する。
『狭き門』
1909 聖書の言葉からタイトルを取る。いとこ同士の愛を描く。
独
トーマス・マン
リューベックの富裕な商人の家に生まれる。しかし、家の没落とともにミュンヘンで青年時代を過ごす。第一次世界大戦を経験して思想的に政治性を持った。ファシズムの台頭に反対し、民主主義を擁護。ヒトラーが政権を獲得した直後にアメリカに亡命。戦後はスイスに住む。
『魔の山』
1929 第一次世界大戦後の7年間をスイスで過ごした主人公を綴る。
『ブッテンブローク家の人々』
リューベックの商人一家を描く
ヘルマン・ヘッセ
祖父母、父母ともにインドでの布教経験を持つ牧師。著名な神学校を退学し、独学で文学を学ぶ。戦後、スイスに住み両大戦に対して反戦運動をつづけた。
『車輪の下』
1906 著名な神学校に入港した主人公が、厳しい教育に耐え切れず退学する。少年の傷つきやすい微妙な心理を描き、それを理解しない教育を批判する。自伝的作品。
tori