コミュニティワーク
出典: Jinkawiki
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コミュニティワークという用語が使われたのは1970年ごろ。この用語は本来イギリスで使われたが、イギリスでは施設外や機関の外部、地域社会の中で法令に基づかないで行われている活動を漠然とコミュニティワークと考えられ、使用されていた。1968年「シーボーム委員会報告」は、その提案の根拠基盤としてコミュニティ、そしてコミュニティ・サービスの理論を示した。同報告はコミュニティの福祉のもつ意義からして地域開発の必要を説き、それを地方自治体に新たに設置される社会福祉部の主要課題の一つとしている。 シーボーム報告の翌年、1969(昭和44)年の東京都社会福祉協議会は「東京都におけるコミュニティケアについて」という答申を発表。このとき日本で初めて「コミュニティケア」が用いられた。この答申は児童福祉と老人福祉に焦点を絞っており、包括的なコミュニティケア論や在宅サービス論ではないが日本における最初の展開として注目される。ここでは、老人のインスティテューション・ケア(施設ケア)に対してコミュニティケアを対置させている。
参考文献 高森敬久・高田真治(1989)「コミュニティワーク~地域福祉の理論と方法」海声社