蓄音機2

出典: Jinkawiki

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蓄音機

1877年アメリカ合衆国の”発明王”トーマス・アルバ・エジソンが発明したものである。

最初のものは「フォノグラフ」と呼ばれ、錫箔(スズを薄く紙状にしたもの)を張った銅製の円筒を手で回転させ、ホーンの根もとについた針が振動を刻み込むことで音を記録した。再生する際には振動板と針を代えて再生した。 だが初期ということもあり性能が低く、実用に耐える性能はしていなかった。

その後グラハム・ベルは蓄音機の実用化に向け動き始め、録音と再生の針を別にしたり保存の効かない錫箔をワックス塗りに変えたり、再生にゴム管を使い音声が明瞭に聞こえるようにしたり、といった改良を加えることで実用に耐える「グラフォフォン」を誕生させた。

フォノグラフに対し、グラフォフォンは実用品として耐えうる性能を確保していた。

ろう管蓄音機

ワックスを材料とする中空式円筒にホーンの根もとの振動板に取付けた針で、凹凸の溝をつけて音を記録し再生する蓄音機。

エジソンの発明した初期のもの、ベルが発明したものと比べて音質はかなり改善されたが、複製することは不可能だった。 だが、ろう管蓄音機は長く愛され、次世代に移っても長く使われていた。

円盤式レコード

ベルと共に蓄音機を開発していたエミール・ベルリナーがベルと別れてから開発したこのタイプは、エジソンの蓄音機が音の振動を針の圧力の強弱として蝋管を利用した円筒に刻む縦振動の記録再生方式だったのに対し別の方式を取り入れた。

それは針の振動を90度回転させて、音の振動を横振動に変換して円盤に刻む方法である。

この際、円盤の形がシリンダー型からディスク型へと変化している。

また、ベルリナーは複製技術も確立した。 亜鉛円盤に蝋を塗り、蓄音機で音を刻んだ後に酸を注ぐとその部分の亜鉛が酸で腐食し、音の溝が亜鉛円盤に刻まれる。

亜鉛円盤からネガを作るとこれが原盤となる。 原盤を適当な材料に押しつければ、元の亜鉛円盤の複製を作れるという方法である。

このように画期的な技術を実現したベルリナーの蓄音機はエジソンの蓄音機と三十年近く争ったが、最終的にはベルリナーの方式が主流となった。 なお、ベルリナーが立ち上げたグラモフォン社はいくつかの変遷を経て世界的な音楽企業”Victor”となっている。 ===電気蓄音機 モーターでレコード盤を回転させることで盤上の溝から針が受ける機械的振動をピックアップで電気振動に変え、増幅して音を再生する装置。 これが私たちが知るプレーヤーとなる。

参考

大人の科学.NET http://otonanokagaku.net/products/invent/berliner/history.html

コトバンク 蓄音機 https://kotobank.jp/word/蓄音機-95962

コトバンク 電気蓄音機 https://kotobank.jp/word/電気蓄音機-577719


ハンドルネーム:snow


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