ポピュリズム5

出典: Jinkawiki

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ポピュリズムとは

ポピュリズムは「大衆迎合主義」と訳されることもある言葉で、本来はラテン語の「populus(人民)」と表されるように、支配階級や知識人といったエリート層に対抗しながら、一般大衆の不満や願望を重視し、聞き入れる思想や政治体制のことを指す言葉である。ある政治問題に対して一定以上の見識があり、冷静で合理的な判断を下すことのできる国民よりも、一時的な感情や空気によって政治的態度を決めてしまう大衆の意思を重視し、そんな人々の支持を集めるやり方で政治的基盤を作り上げる手法をポピュリズムということが多い。

民主主義との違い

民主主義とは、人民が権力を所有し、行使するという政治原理のことである。権力が社会全体の構成員に合法的に与えられている政治形態で、現代では人間の自由や平等を尊重する立場をも示す。さまざまな国民の意見を聞き、それを政治に取り入れながらも、弊害が生じた場合は国民同士の話し合いのなかで修正を図っていくシステムである。それが議員という国民の代弁者を通じて行われるのか、国全体に及ぶ国民投票で物事を決めていくような直接民主制の形態をとるのかという違いはあるものの、最終的には、その国をよい方向に導くという目的がある。しかし、ポピュリズムの場合は、主にその場で多数派を占めている人々の意見に合わせて、政治的な基盤を築くだけが目的になってしまっており、その後の社会がこうあるべきだというビジョンや信念がないという批判が多々ある。


代表的なポピュリスト

シルヴィオ・ベルルスコーニ(イタリア)、ヴィクトル・オルバン(ハンガリー)、ジェレミー・コービン(イギリス)、パブロ・イグレシアス(スペイン)、ジャンリュック・メランション(フランス)、ドナルド・トランプ(アメリカ合衆国),ハイダー(オーストリア)

出典 三省堂出版「スーパー大辞林3,0」 国際社会学論 授業内容  旺文社出版「旺文社世界史事典」 編集者 かぼす


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