拒否権

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2020年1月13日 (月) 10:55の版
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 近年最も問題視されているのは、ロシア(ソ連)による拒否権の行使だ。国連創設から1969年までで行使された拒否権の回数はのべ115回で、そのうちソ連は108回という圧倒的多数を占める。ロシアになってからもウクライナ戦争やシリア内戦において拒否権を行使しており、非常にたくさんの犠牲者、負傷者が出ている。2001年にはフランスを主導として拒否権の発動を控えるべきという内容が提案されるなど、拒否権抑止に向けた取り組みも行われてきている。  近年最も問題視されているのは、ロシア(ソ連)による拒否権の行使だ。国連創設から1969年までで行使された拒否権の回数はのべ115回で、そのうちソ連は108回という圧倒的多数を占める。ロシアになってからもウクライナ戦争やシリア内戦において拒否権を行使しており、非常にたくさんの犠牲者、負傷者が出ている。2001年にはフランスを主導として拒否権の発動を控えるべきという内容が提案されるなど、拒否権抑止に向けた取り組みも行われてきている。
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 + この拒否権を回避する目的で、1991年の湾岸戦争で編成されたのが多国籍軍である。この軍隊は開戦時、アメリカ軍を中心とした28カ国の68万人で編成され、クウェートに侵攻したイラク軍と戦った。冷戦が終結しソ連は参加をしなかったが、反対もしなかったためアメリカ軍を中心とした多国籍軍という名目で派兵した。国連軍結成の難しさが露呈する格好となった。

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 国際連合の最重要機関である安全保障理事会の議事決定の際に、常任理事国(アメリカ・イギリス・フランス・中国・ロシア)に認められている権利。国際紛争の解決において常任理事国の全員一致が原則とされ、1ヵ国でも反対すれば議案は可決されない。

 本来この拒否権は、安全保障理事会の決定が理にかなっていると認められ、実行力を強める措置として考案された。だが逆に5大国のうち1ヵ国でも反対すれば他の全ての理事国が賛成していたとしても議事は否決されてしまうので、たびたび安全保障理事会の機能がマヒしてしまうことになり、問題となっている。

 近年最も問題視されているのは、ロシア(ソ連)による拒否権の行使だ。国連創設から1969年までで行使された拒否権の回数はのべ115回で、そのうちソ連は108回という圧倒的多数を占める。ロシアになってからもウクライナ戦争やシリア内戦において拒否権を行使しており、非常にたくさんの犠牲者、負傷者が出ている。2001年にはフランスを主導として拒否権の発動を控えるべきという内容が提案されるなど、拒否権抑止に向けた取り組みも行われてきている。

 この拒否権を回避する目的で、1991年の湾岸戦争で編成されたのが多国籍軍である。この軍隊は開戦時、アメリカ軍を中心とした28カ国の68万人で編成され、クウェートに侵攻したイラク軍と戦った。冷戦が終結しソ連は参加をしなかったが、反対もしなかったためアメリカ軍を中心とした多国籍軍という名目で派兵した。国連軍結成の難しさが露呈する格好となった。


【参考文献】

拒否権

https://www.y-history.net/appendix/wh1601-010.html

国連安保理の拒否権が紛争下の人々を殺し続けている

https://m.huffingtonpost.jp/kanta-hara/un-veto_b_9823904.html


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