MDGs

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2020年1月19日 (日) 18:05の版

[概要]

MDGsとはミレニアム開発目標のことである。より良い世界の実現のために、2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言を基にまとめられた。8つの目標を示している。


[8つの目標]

①極度の貧困と飢餓の撲滅 ②初等教育の完全普及の達成 ③ジェンダー平等推進と女性の地位向上 ④乳幼児死亡率の削減 ⑤妊産婦健康の改善 ⑥HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止 ⑦環境の持続可能性確保 ⑧開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

上記を193の全国連加盟国と23の国際機関が2015年までにこれらの目標を達成することに合意した。


[達成状況] 2015年最終報告

①極度の貧困と飢餓の撲滅 極度の貧困(1日1.25米ドル未満)で暮らす人の人数はほぼ半減した。(1990年と比較) 途上国や地域における栄養不良の人々の割合も半減。(上記と同様) 5歳児未満の低体重の子供の割合も半減。(上記と同様)

②初等教育の完全普及の達成 途上国の初等教育純就学率は80%から91%に増加。(1990年と比較) 学校に通っていない初等教育学齢期の子供の数は1億人から5700万人に減少。(2000年と比較) 若者(15~24歳)の識字率は83%から91%に増加。(1990年と比較)

③ジェンダー平等推進と女性の地位向上 途上国の3分の2以上で初等教育の就学率において男女格差が解消。

④乳幼児死亡率の削減 5歳児未満の年間死亡率は1270万人から590万人に減少。(1990年と比較)

⑤妊産婦健康の改善 妊産婦の死亡は10万人あたりに380人から10万人あたりに210人に減少。(1990年と比較、後者は2013年のデータ) 熟練した医療従事者立会いの下での出産は59%から71%に増加。(1990年と比較、後者は2014年のデータ)

⑥HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止 HIVの新たな感染は推定350万人から210万人に減少。(2000年と比較、後者は2013年のデータ) 推定620万人以上の命がマラリアから守られた。(2000~2015年) 推定3700万人の命が結核から守られた。(2000~2013年)

⑦環境の持続可能性確保 改善された水源から安全な飲料水を入手できる人の割合 76%から91%に増加。(1990年と比較)

⑧開発のためのグローバルなパートナーシップの推進 インターネットの普及率 世界の人口の6%あまりから43%に増加。(2000年と比較) 2015年、世界の人口の95%が携帯電話の通話可能域に暮らしている。


[その他] 上記の後継役として課題や問題点を見直し、2030年に向けて、17の目標で作られたSDGs(持続可能な開発目標)が存在する。

[関連リンク]

https://www.unisef.or.jp/mdgs/ https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs.html


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