人形浄瑠璃
出典: Jinkawiki
(版間での差分)
2008年10月16日 (木) 14:25の版
・人形浄瑠璃とは 劇と語り物の接点に立つ舞台芸術のことである。 一般に浄瑠璃の語りに合わせて演じる人形劇全般の称であるが、狭義には義太夫節を使い、三人遣い形式によるものをさす。現在では、唯一の専門劇団である『文楽』のことを意味する。江戸時代には操浄瑠璃または操芝居と呼んだ。 なお、人形浄瑠璃と歌舞伎とは約四百年に及ぶ歴史の中で相互に影響し、競合しながら歩んできた。
・歴史 古浄瑠璃(1590年代~1680年代) 人形浄瑠璃は文禄・慶長(1592~1615)のころ、浄瑠璃と夷かきが結びついて発生した。人形浄瑠璃は時流に乗って大いにもてはやされ、慶長の終わりから元和(1615~24)ごろには京都はもとより、江戸をはじめとする全国各地で興業されるようになった。しかし、舞台は小屋仕掛けの粗末なもので、人形も一人遣いで簡単な動きしかできず、さらに浄瑠璃も単調な曲節であり、物語も神仏の霊験記などの素朴なものであった。