ヒスパニック

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-  ヒスパニック(Hispanics)とは、イスパニア(スペイン)系という意味の英語が語源であり、現在はスペイン系以外でメキシコ以南のスペイン語を公用語とするラテンアメリカ地域(ポルトガル語圏のブラジルは除外)の出身者およびその子孫で、米国に居住するものを指し、人種の区分を表すものではない。ラテンアメリカ系の人々が自らを「ヒスパニック」と称する場合もあるが、どちらかといえば白人からみた英語の呼称であり人によっては差別的で保守的なニュアンスで受け取られる場合もある。ビジネスの世界やマイアミ・ニューヨークなどの大都市圏で広く使用される用語。+  
 +== ヒスパニック ==
 + ヒスパニック(Hispanics)とは、イスパニア(スペイン)系という意味の英語が語源である。アメリカ合衆国でスペイン語を日常語とするラテン‐アメリカ系の住民の総称とされるが、現在はスペイン系以外でメキシコ以南のスペイン語を公用語とするラテンアメリカ地域(ポルトガル語圏のブラジルは除外)の出身者およびその子孫で、米国に居住するものを指す。人種の区分を表すものではない。
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 + 近年アメリカ合衆国で増加しており、特にメキシコからの流入が多い。仕事を求めて移る者が大多数で、カトリックの信者であるなど、アメリカ合衆国の社会の中で独自の文化を持つことが多いといわれる。
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 + ラテンアメリカ系の人々が自らを「ヒスパニック」と称する場合もあるが、どちらかといえば白人からみた英語の呼称であり人によっては差別的で保守的なニュアンスで受け取られる場合もある。ビジネスの世界やマイアミ・ニューヨークなどの大都市圏で広く使用される用語。
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== ラティーノ == == ラティーノ ==
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'''引用文献''' '''引用文献'''
-2005年 大泉 光一 牛島 万(編著) +2004 広辞苑 第五版 岩波書店
 +2005年 大泉 光一 牛島 万(編著) 
エリア・スタディーズ アメリカのヒスパニック=ラティーノ社会を知るための55章  明石書店 エリア・スタディーズ アメリカのヒスパニック=ラティーノ社会を知るための55章  明石書店
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 +2006年 五味文彦 斎藤功 高橋進(著代) ―新編―新しい社会 地理 東京書籍
ハンドルネーム:マンメルモール ハンドルネーム:マンメルモール

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ヒスパニック

 ヒスパニック(Hispanics)とは、イスパニア(スペイン)系という意味の英語が語源である。アメリカ合衆国でスペイン語を日常語とするラテン‐アメリカ系の住民の総称とされるが、現在はスペイン系以外でメキシコ以南のスペイン語を公用語とするラテンアメリカ地域(ポルトガル語圏のブラジルは除外)の出身者およびその子孫で、米国に居住するものを指す。人種の区分を表すものではない。

 近年アメリカ合衆国で増加しており、特にメキシコからの流入が多い。仕事を求めて移る者が大多数で、カトリックの信者であるなど、アメリカ合衆国の社会の中で独自の文化を持つことが多いといわれる。

 ラテンアメリカ系の人々が自らを「ヒスパニック」と称する場合もあるが、どちらかといえば白人からみた英語の呼称であり人によっては差別的で保守的なニュアンスで受け取られる場合もある。ビジネスの世界やマイアミ・ニューヨークなどの大都市圏で広く使用される用語。


ラティーノ

  ラティーノ(Latinos)はアングロサクソン系と対になるラテン系という意味のスペイン語で、「ヒスパニック」の代わりに称する者が多い。本来、ラテン系にはブラジル人やイタリア人、フランス人などが含まれているが、この場合にはこれらを含まないという考え方が通常であるため、「ヒスパニック」と同義の用語として考えられている。実際に、英語の文献ではHispanic/Latinoという表記がよくみられ、日本の新聞記事では、音楽などの文化面には「ラティーノ」がよく使われ、政治経済面には「ヒスパニック」が用いられる場合が多い。


メキシコ系移民労働者

  メキシコ国家人口審議会(CNAPO)によると、米国外で生まれたメキシコ系の数は、950万人(2002年)に達しており、これに米国生まれのメキシコ系住民を加えると、その数は2500万人に達し、3500万人のアフリカ系米国人に次ぐ数となる。また、メキシコ系移民は米国におけるヒスパニック系人口の三分の二以上をしめており、主に米墨国境付近の南部に集中している。メキシコ系移民の内300万人はメキシコ人不法労働者である。メキシコ人が米国へ移住する主な目的は雇用の確保であり、その最大要因には米国とメキシコにおける労働市場および賃金の格差にある。米国の多くの中小企業の国際競争での生き残りの策の一つとして、低賃金で雇えるメキシコ移民労働者を採用し、大幅な労働コストの削減を図っており、メキシコ人にとっても、米国への移住は地理的に近く、短期間のうちに高額の所得が得られるという経済的なメリットがあり、多少のリスクを犯しても密入国をするケースがある。密入国をする人の多くは農業失業者である。米国産の安い農作物の流入による価格競争に敗れて失業したメキシコの農業労働者が職を求めて都市部に集中したため、都市部では深刻な雇用問題が生じた。その結果、米国へ職を求めて密入国をするのだと考えられている。


引用文献

2004 広辞苑 第五版 岩波書店

2005年 大泉 光一 牛島 万(編著)  エリア・スタディーズ アメリカのヒスパニック=ラティーノ社会を知るための55章  明石書店

2006年 五味文彦 斎藤功 高橋進(著代) ―新編―新しい社会 地理 東京書籍


ハンドルネーム:マンメルモール


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