カルデラ
出典: Jinkawiki
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火山の大きさにくらべてきわめて大きな火口状のくぼ地。一般に直径1km以上のものをさす。語源はスペイン語の大鍋に由来する。平面の形はほぼ円形か楕円形で、内側の壁は急な崖(がけ)で火山の構成物質がみられる。
カルデラは、大爆発が古い火口を破壊した場合、また、大量の火砕物質を噴出したためにマグマ溜(だま)りに空洞が生じて火山の中央部が沈下した場合にできる。前者を爆発カルデラといい、磐梯、鳥海、三宅島などの例がある。後者は陥没カルデラといい、屈斜路、摩周、十和田、箱根、阿蘇、姶良(あいら)、キラウエア(ハワイ)などの例がある。その大きいものは直径20km以上、カルデラ底の深さは400m以上に達する。とくに阿蘇カルデラは直径が17~25kmもあり、世界有数のカルデラである。
カルデラの内部には水がたまって湖(カルデラ湖)や湾になる場合もあり、また、その後に新しい火山を噴出して中央火口丘が生まれ複式火山となるものもある。洞爺カルデラの中島、阿蘇の中岳・高岳、姶良の桜島などがその例である。
参考文献 地理ハンドブック http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%A9/