中国の教育

出典: Jinkawiki

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中国では、小学校(6年)、初級中学校(3年)、高級中学校(3年)で、日本と同じように初級中学までの9年間が義務教育である。大学(中国語では「高校」という)への進学時には、全国大学統一試験が行われます。学歴重視社会なので、受験競争は非常に厳しいものだ。

目次

初等教育

初等教育とは小学教育を指し、学齢期児童の入学率は1998年の統計では98.93%となっている。児童が入学する際には居住する学区により入学する学校が決められる。教育課程の基準については国(教育部)が定め、この基準に基づき各省・自治区・直轄市がそれぞれの地域について基準を作成している。北京での現在の履修科目は言語・文学、数学、自然、思想品徳(道徳)、体育、音楽であり、高学年からは外国語も教えられている。進級については日本と異なり、学年成績が不合格となった場合は留年、逆に優秀な児童には飛び級が認められ、卒業の際には卒業試験が実施されている。なお、従来は小学から初級中学に進む際には入学試験が実施されてきたが、現在では廃止の方向に向かっており、北京では現在、初級中学入学の際には、原則として移住地域附近の中学に振り分けられている。

中等教育

中等教育は普通教育と職業教育に分けられている。そのうち普通教育については初級中学および高級中学で実施している。なお、職業教育については中等専門学校、技術労働者学校、農業・職業中学で実施している。

初級中学

 初級中学は日本の中学校に当たり修業年数は3~4年、小学からの初級中学への進学率は1998年では約87.30%となっている。履修科目は言語・文学、数学、外国語、物理、化学、生物、政治、音楽、美術、労働、体育であり、小学と同じく留年・飛び級が認められている。卒業に際しては6月に省や区、県など一定地域で統一の卒業試験が実施される。北京市では本年6月24日、25日、26日に言語・文学、数学、外国語、物理、化学、政治の6科目で実施された。  この統一試験は卒業試験であるとともに高級中学等への入学試験ともなっている。生徒は事前に第一志望以下何校かを記入した志願書を提出し、この統一試験の成績に基づいて進学先が決定される。現在中国では受験戦争が過熱化しており、学校側も私立学校が増え激しい生徒獲得競争が起こっている。  北京では4月から5月にかけて、各地で公園などを使って共同説明会が実施され、多数の親子が真剣な表情で参加する姿が見られた。  なお、初級中学卒業生の進学率は1998年では50.7%となっている。

高級中学

 高級中学は日本の高等学校に当たり、修業年数はほとんどが3年であり、履修科目は言語・文学、数学、外国語、物理、化学、生物、歴史、地理、美術、政治、体育、労働技術などとなっている。高級中学でも留年・飛び級が行われているが統一の卒業試験はなく、各科目修了の際、省・自治区・直轄市ごとに行なわれる共通試験に合格することが卒業の要件となっている。

高等教育

高等教育機関としては修業年数4~5年の大学、2~3年の専科学校、短期職業大学があり、そのほかに大学や国、省・自治区・直轄市所属の研究機関で大学院レベルの教育が行われている。これら大学等ヘの入学者は、毎年7月7日、8日、9日の全国統一入試により選抜される。受験科目は言語・文学、数学、外国語、そのほかに文化系については政治および歴史、理科系においては物理、化学となっているが、現在必須受験科目を言語・文学、数学、外国語とし、そのほかの科目については各大学で選定する方向への改革が進んでいる。

参考資料

http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/jimusyo/119PEKIN/INDEX.HTM

http://www.mofa.go.jp/mofaj/world/kuni/0601china.html

http://www.nittsu.co.jp/heart/tokou/lifeinfo/li_pek/li_pek_k.htm


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