ハーバード大学
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導入であり、学生が大学の提供するいくつかの科目の中から自由に自分の授業科目を選ぶことを許すものだった。エリオットはハーバードを、他者に対する見方や、公共的なものの考え方、社会的な責任といったことを様々な方法で学ぶ学校にしようとした。20 世紀初頭には、学生が自分のカリキュラムを本当に効果的につくることができるのかという疑問が投げかけられるようになった。そこで授業を分野ごとにグループ分けし、グループの中から選択必修させる枠組みが作られた。学生は一つの特定の対象を深く研究するとともに、幅広く教育されるべきであるという考え方が、ここで定式化された。 | 導入であり、学生が大学の提供するいくつかの科目の中から自由に自分の授業科目を選ぶことを許すものだった。エリオットはハーバードを、他者に対する見方や、公共的なものの考え方、社会的な責任といったことを様々な方法で学ぶ学校にしようとした。20 世紀初頭には、学生が自分のカリキュラムを本当に効果的につくることができるのかという疑問が投げかけられるようになった。そこで授業を分野ごとにグループ分けし、グループの中から選択必修させる枠組みが作られた。学生は一つの特定の対象を深く研究するとともに、幅広く教育されるべきであるという考え方が、ここで定式化された。 | ||
2009年1月30日 (金) 05:03の版
ハーバード大学(英語: Harvard University)は、米国マサチューセッツ州ケンブリッジ市に本部を置くアメリカ合衆国の私立大学である。1636年に設置された。
アイビー・リーグの一校であり、米国で最も古い大学でもある。2007年、2008年の世界大学ランキングでは単独1位であった。オバマ大統領を含め、7人のアメリカ合衆国大統領を輩出している。またノーベル賞受賞者を多数出す(1974年以来19人の教員が受賞)など世界トップの研究機関のひとつでもある。モットーは"Veritas"(真実)。スクールカラーはクリムゾン(赤系統)。マスコットはJohn Harvard。
目次 |
沿革
「ハーバードカレッジHarvard College」の前身は1636年9月8日で、もともとは牧師養成機関として設立された。大学名は副牧師のジョン・ハーバードから名づけられ、マサチューセッツ湾植民地の総大会議でアメリカ最古の高等教育機関の一つとして可決された。初代学長は、ヘンリー・ダンスター(在任;1640-1654)。Collegeでなく、最初のUniversityの名称は、1780年に記録されている。
教養教育
学部教育を修了するのに、以下の三つの条件を求めている。
- コア科目( c o r e r e q u i r e m e n t ): コア科目は外国文化、歴史、文学、道徳、数学、科学、社会の七つの領域すべてに合格することが必要。
- 専門科目(Concentration requirement): アフリカ研究、女性研究など40種類以上の科目があり、そのどれかを履修する。人気のある専門科目は「環境科学と公共政策」、「歴史と文学」、「歴史と科学」、「文学」、「社会研究」、「映像環境研究」、「女性・ジェンダー・セクシュアリティ研究」など。専門領域は、第二学年の秋学期(入学後1年後)までに決定する。
- 作文と外国語: 「作文と外国語」 外国語としてはアフリカ語、古典アラビア語、現代アラビア語からズールー語にいたるまで、約30カ国語が開講されており、そのなかから一外国語を選択する。
コア・プログラム
現行コア・プログラム:文学と芸術A、文学と芸術B、文学と芸術C、科学A、科学B、歴史研究A、歴史研究B、社会分析、外国文化、道徳理論、数量的推論の11 領域が設定され、自分の専攻に近い4領域を除いた7領域に置かれた授業群の中から、それぞれ1授業ずつ選択することによって、学士課程の学習の4 分の1、つまり1学年分を当てることになる。それぞれの領域の中にある授業の数は、毎年10~12 科目程度であるが、この他に学科が開設する科目をコア科目として代替履修することが認められている。
学士課程カリキュラムの歴史
- ハーバード創設期のカリキュラムは単一の必修要件であり、教育を受けた人間が知っておくべき主題に相当する1セットの科目群が決められていた。この標準カリキュラムは学生が選択する余地のほとんど無いものであった。やがて19 世紀後半にC.エリオット学長の下で劇的な改革が行われた。それは選択システムの
導入であり、学生が大学の提供するいくつかの科目の中から自由に自分の授業科目を選ぶことを許すものだった。エリオットはハーバードを、他者に対する見方や、公共的なものの考え方、社会的な責任といったことを様々な方法で学ぶ学校にしようとした。20 世紀初頭には、学生が自分のカリキュラムを本当に効果的につくることができるのかという疑問が投げかけられるようになった。そこで授業を分野ごとにグループ分けし、グループの中から選択必修させる枠組みが作られた。学生は一つの特定の対象を深く研究するとともに、幅広く教育されるべきであるという考え方が、ここで定式化された。
- 第2次大戦中にJ.B.コナント学長は「自由社会における一般教育の目的委員会」を作り、ハーバード・カレッジだけでなく、より広くアメリカの教育全体における一般教育の概念を明確にすることにした。この委員会は1945年に、人文、社会、自然の3分野から1学年に一科目ずつ履修する「一般教育プログラム」を含む報告書(レッドブック)を提案した。
- 1974 年にはH.ロソフキー文理学院学長が主導して行われた学士課程教育評価によって、いわゆるコア・プログラムが提案された。ベトナム戦争後の大学教育、とりわけ学士課程教育は、知識自体の習得よりも知識習得の方法を探求することを目指すべきだとして、ハーバードの優れた教員資源を学士課程教育に振り向けるべきである、との提言が出された。つまり人文、社会、自然という伝統的な学問領域別の分け方ではなく、現代社会が必要とする課題別構成によって、より多くの選択科目を置くこととなった。
- この改革案は1978 年から実施に移されたが、その後コア・プログラムには数度の改定が行われている。1度目は1997 年5 月であり、コア領域の一つとして数量的推論(QuantitativeReasoning)が追加された。また人文科学分野と社会科学分野で、学科が開設する科目をコア科目として代替履修することが許可された(すでに自然科学分野では許可されていた)。1999年には、外国語の能力が十分にある学生を見分けるために言語能力試験を導入した。さらに2000-2001 学年の初めからは一年次演習プログラムが復活した。同時に一年次演習を学生が履修するよう促すために、コアの必修要件が8領域から7領域に減らされた。現行コア・プログラムは次の通りである。