天台宗
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天台宗(日本)
法華円宗、天台法華宗、あるいは、単に法華宗などとも称する。但し、最後の呼び名は日蓮教学の法華宗と混乱を招く場合が有るために用いないことが多い。
開祖・・・最澄(伝教大師)767~822年
開宗・・・785年に比叡山に草堂(後の延暦寺)を創建。804年渡唐、805年帰国し、天台宗を開く。「山家学生式」を定め、大乗戒壇の建立を奏上。没後7日目に大乗戒壇勅許。
教義・・・法華経を中心経典とし、人間の仏性の平等(仏の前における絶対平等)を説いた。
開祖の著作・・・「顕戒論」(820年) 大乗戒壇の建立を主張。
密教・・・最澄の弟子円仁、円珍は天台宗の密教化をすすめた。台密と呼ばれる。
発展・・・円仁、円珍によって天台教団の基礎が大成。993年、円珍派が園城寺に移り、以後、寺門派(園城寺)と山門派(延暦寺)との分裂に至る。
後世への影響・・・法華経の絶対平等の思想が鎌倉新仏教を生む。
桓武・嵯峨・清和天皇の時期が弘仁・貞観文化で、そのころに仏教では、最澄が比叡山延暦寺で天台宗を開き、空海が高野山金剛峰寺で真言宗を開いた。両者に特徴的な基本は、加持祈禱をおこない、現世利益を求め、さらに修行を続けていくことで、即身成仏を可能にする点である。
参考:まるわかり日本史