戦国大名

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2009年1月23日 (金) 13:09の版
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-応仁の乱以後、各地に台頭した大名。下剋上で成長をした守護の代官である守護代や国人から+室町時代の守護大名と比べると、戦国大名は、中央権力と一線を画して領国の集権化、特に被官・家臣の統制を強化し、
-なった者が多い。室町幕府の権威に依存せず、独自に領内の武士を家臣団に組織し、領内の+知行高に応じて軍役を課す貫高制を確立した。独自に被官・家臣間、領民間の争いを調停する分国法を制定するものもあった。
-統治に成功した。また、分国法の制定、田んぼの検地、鉱山開発、交通路の整備、市の+このような戦国大名による独自性の高い強固な領国支配体制を大名領国制という。これは守護大名の守護領国制がより集権性を
-保護など富国強兵に努めた。+高めて発展した支配形態とされる。
 +戦国大名は、支配の正統性を確立し、近隣大名を凌駕するために、幕府から守護への補任を受ける者が多かった。このことから
 +戦国大名を戦国期守護という概念で理解する見解もある。戦国大名は支配正統性の確立・近隣への優越という動機に基づいて、
 +朝廷へ多額の貢納を行う見返りに 官位(武家官位)を獲得する戦国大名も多数存在した。これにより衰亡寸前だった天皇の権威が
 +再認識されることとなり、天皇は戦国末期~安土桃山期の天下統一に少なからぬ役割を果たした。
 +戦国大名による領国化が著しく進展し、国内は分権的な様相を呈していたが、織田信長・豊臣秀吉の天下統一により一転して集権化へと向かい
 +戦国大名の独立性は薄まっていく。こうした流れの中で、戦国大名は幕藩体制下の近世大名へと移行していった。
 +<戦国大名の例>
 +戦国大名の分類(出身)は、佐竹氏・今川氏・武田氏・土岐氏・六角氏・大内氏・大友氏・島津氏らのように守護大名に出自した例、
 +朝倉氏・尼子氏・長尾氏・三好氏・長宗我部氏・神保氏・波多野氏・織田氏・松永氏らのように守護代やその臣・陪臣に出自した例が多数を占めたが、
 +毛利氏・田村氏・龍造寺氏・筒井氏らのように国人層や宗教勢力に出自した例も多かった。その他、後北条氏・斎藤氏のように幕府吏僚・浪人に出自する者も少なからずいた。また、守護と管領を兼ねていた上杉氏や北畠氏のように国司から、土佐一条氏のように公家から戦国大名化した例もあった。
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参考文献 参考文献

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室町時代の守護大名と比べると、戦国大名は、中央権力と一線を画して領国の集権化、特に被官・家臣の統制を強化し、 知行高に応じて軍役を課す貫高制を確立した。独自に被官・家臣間、領民間の争いを調停する分国法を制定するものもあった。 このような戦国大名による独自性の高い強固な領国支配体制を大名領国制という。これは守護大名の守護領国制がより集権性を 高めて発展した支配形態とされる。 戦国大名は、支配の正統性を確立し、近隣大名を凌駕するために、幕府から守護への補任を受ける者が多かった。このことから 戦国大名を戦国期守護という概念で理解する見解もある。戦国大名は支配正統性の確立・近隣への優越という動機に基づいて、 朝廷へ多額の貢納を行う見返りに 官位(武家官位)を獲得する戦国大名も多数存在した。これにより衰亡寸前だった天皇の権威が 再認識されることとなり、天皇は戦国末期~安土桃山期の天下統一に少なからぬ役割を果たした。 戦国大名による領国化が著しく進展し、国内は分権的な様相を呈していたが、織田信長・豊臣秀吉の天下統一により一転して集権化へと向かい 戦国大名の独立性は薄まっていく。こうした流れの中で、戦国大名は幕藩体制下の近世大名へと移行していった。 <戦国大名の例> 戦国大名の分類(出身)は、佐竹氏・今川氏・武田氏・土岐氏・六角氏・大内氏・大友氏・島津氏らのように守護大名に出自した例、 朝倉氏・尼子氏・長尾氏・三好氏・長宗我部氏・神保氏・波多野氏・織田氏・松永氏らのように守護代やその臣・陪臣に出自した例が多数を占めたが、 毛利氏・田村氏・龍造寺氏・筒井氏らのように国人層や宗教勢力に出自した例も多かった。その他、後北条氏・斎藤氏のように幕府吏僚・浪人に出自する者も少なからずいた。また、守護と管領を兼ねていた上杉氏や北畠氏のように国司から、土佐一条氏のように公家から戦国大名化した例もあった。


参考文献 必携日本史用語集 本郷充

日本史総覧 星沢哲也


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