混血

出典: Jinkawiki

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混血 混血(こんけつ) 「異なる人種、種族、民族の間で子供が生まれること、または生まれた子供」と定義されるが、生物学的な意味と社会・文化的な意味との混ざり合ったあいまいな概念である。日本語の「混血」は人間に対してのみ用いられ、他の生物については「雑種」という用語が用いられるが、外国語、たとえば英語では両者はhybridという一つの用語で包括されている。

現代の混血 現実の社会生活においては、混血であるか否かを決定する最大の基準は社会的認定である。つまり、ある社会で混血であると認定されれば混血になるということである。たとえば、社会・文化的にはっきり区別できる集団の成員、たとえば白人と先住民の間で生まれたという事実が知られていれば、その子供はまず確実に混血であるとされる。しかし、そういった事実はいつでも確かめられるわけではない。そのため、混血であるか否かの認定には身体形質の差異や社会・経済的背景などがしばしば用いられる。しかし身体形質の差異は個人個人で現れ方が異なり、たとえばネグロイドとの混血があっても外見上はコーカソイドとまったく見分けがつかないことがある。また混血後何世代もたっていると、混血かどうかを厳密に区別するのは不可能である。かつて白人と混血(カラード)との区別を重要視した南アフリカ共和国で、同国内の白人の多くは実は混血であるとの研究書が刊行され、その当否をめぐって大きな波紋を呼び起こしたことがある。混血の社会的認定は科学的根拠というより結局は認定者の主観によらざるをえないわけで、混血と非混血の区別や混血の細かい分類、ひいては混血に対する態度などは、その集団のもつ文化によって千差万別である

混血の名称

どのような組合せの混血であるかによって呼び名が細かく違う地域もある。たとえば、メキシコなどではスペイン人と先住民の混血をメスティソ、スペイン人と黒人の混血をムラート、先住民と黒人の混血をサンボとよんだ。また実際にどれだけ意味があったかは疑問であるが、スペイン人とメスティソの混血をカスティソ、スペイン人とムラートの混血をモリスコとよぶような細かい分類が行われたこともある。


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