裁判員制度

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2009年1月30日 (金) 14:34の版

裁判員制度の紹介

 平成16年5月21日「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」が,成立し,平成21年5月21日から裁判員制度が実施されます。 裁判員制度とは,国民に裁判員として刑事裁判に参加してもらい,被告人が有罪かどうか,有罪の場合どのような刑にするかを裁判官と一緒に決めてもらう制度です。  国民が刑事裁判に参加することにより,裁判が身近で分かりやすいものとなり,司法に対する国民の信頼の向上につながることが期待されています。国民が裁判に参加する制度は,アメリカ,イギリス,フランス,ドイツ,イタリア等でも行われています。 裁判員制度の対象となる事件は,代表的なものをあげると,次のようなものがあります。

• 人を殺した場合(殺人)

• 強盗が,人にけがをさせ,あるいは,死亡させてしまった場合(強盗致死傷)

• 人にけがをさせ,死亡させてしまった場合(傷害致死)

• 泥酔した状態で,自動車を運転して人をひき,死亡させてしまった場合(危険運転致死)

• 人の住む家に放火した場合(現住建造物等放火)

• 身の代金を取る目的で,人を誘拐した場合(身の代金目的誘拐)

• 子供に食事を与えず,放置したため死亡してしまった場合(保護責任者遺棄致死)

2 裁判員の選び方

最初に、選挙人名簿をもとに裁判員候補者名簿を作成します。 裁判員はこの候補者名簿の中から、1つの事件ごとに、裁判所における選任手続によって選ばれます。 裁判員の選任までの流れは、次のとおりです。 ① 裁判員候補者名簿を作成する。(前年12月ごろ)

    選挙権のある人の中から、翌年の裁判員候補者となる人を毎年くじで選び、裁判所ごとに裁判員候補者名簿をつくります。

② 候補者への通知・調査書の送付

    調査書を活用し、明らかに裁判員になることができない方や1年を通じた辞退理由が認められる方は、裁判所に行かなくてもよい場合がある。

③ 事件ごとにくじで、裁判員候補者が選ばれます。(6週間前)

    事件ごとに①の名簿の中からくじでその事件の裁判員候補者を選びます。

④ 呼び出し状・質問票の送付

    質問票を活用し、辞退が認められ、呼び出しを取り消された方は、裁判所においでいただく必要はありません。

⑤裁判所で、候補者の中から裁判員を選ぶための手続きが行われます。

     裁判長から、辞退希望がある場合の理由について質問します。検察官や弁護人の請求により、候補者から除外されることもあります。

⑥ 裁判員が選ばれます。

3 裁判員が参加する仕事

① 公判に出席する。

法廷で証人の話を聞いたり、証拠を調べたりします。

② 評議・評決

裁判員と裁判官で話し合い、有罪・無罪や形の内容を決めます。

③ 判決

裁判長が判決を言い渡します。裁判員としての仕事は、判決の宣告により終了します。


参考文献

裁判員制度    http://www.saibanin.courts.go.jp/     法務省 裁判員制度コーナー  http://www.moj.go.jp/SAIBANIN/seido/gaiyou04.html


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