時差
出典: Jinkawiki
最新版
世界各地の標準時の差。(三省堂 デイリーコンサイス国語辞典)
標準時とは国や地域が共通して使う、地方時。東端と西端の時差がだいたい30分か1時間になるように地域を区切って、経度0度(後述)からどの程度東か西かという経度を元にそこでの標準時を決める。日本は国土が狭いので特に国内を区切らず、東経135度を子午線にして日本全体がそれを基準にした時間に従うことになっている。でも日の出は東から順にやってくるので、同じ日本でも北海道では夜明けが早く、沖縄では夜明けが遅いのだ。ロシアなど国土の広い国では、国内に基準となる時間が一つだけだと、東と西の差が大きくなってしまう。そのため国内をいくつかに区切り、しかもその区切ったなかでの時差が30分から1時間になるようにしている。ロシアでは10の地域に分かれていて、それぞれの間の時差は1時間になっている。
世界地図を、イギリスのロンドンにあるグリニジ天文台を通る経度0度線(本初子午線)を真ん中にし、端は経度180度あたりの日付変更線にして描き、東(右)端から夜が明けていくことを念頭に置く。本初子午線を基準にし東端はそれより12~14時間後、西端はそれより12時間前となる(日付変更線はでこぼこしているので、東端は最大14時間後となる)。例えばロンドンが午前6時で日の出を迎えたとき、すでに夜が明けている東側では朝やお昼になっているということ。西側はまだ夜が明けてない。また日付変更線の東側から西側に移動したとき日付は前日のものになり、西側から東側へ移動した場合は翌日の日付になる。
単に経線による時差の考え方…地球一周360度で24時間たつため、360÷24で1時間あたり15度、つまり経度15度で一時間の時差になる。
※サマータイム
北米、ヨーロッパ等緯度の高い地域や南半球の一部で、日照時間が長くなる夏を有効利用しようと決められた。4月頃から10月末くらいまでの期間、1時間時間を早める。つまり9時出社という規定のある会社の規定は変わらないが、実質は1時間早まっているので8時出社になるのである。