日本

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日本

 日本は、東アジアの東方(ヨーロッパを中心に見ると極東と呼ばれることもある)又は太平洋の西部にある島国である。領土は、本州、北海道、九州、四国などからなる日本列島を中心に、南に延びる伊豆諸島、小笠原諸島、南西に延びる南西諸島(沖縄など)、及び北東に延びる千島列島・南樺太(未還領土)を含み、全体として弧状列島を形成する。周囲を太平洋、日本海、東シナ海、フィリピン海、オホーツク海などの海洋に囲まれる。ロシア連邦、朝鮮民主主義人民共和国、大韓民国、中華民国(台湾)、中華人民共和国、フィリピン共和国と海を挟んで接している。  国家としての日本、または日本の文化・民族は、長い年月を経て段階的に形成されてきており、建国時期を示す明確な記録はない。建国記念の日(旧紀元節)は、記紀において神武天皇が即位したとされる日(紀元前660年、1月1日 (旧暦))となっている。日本列島には約10万年前ないし約3万年前から、しだいに人が住み始めた。約1万2千年前の前後、氷河期が終わると同時にアジア大陸と分離し、東アジア文化圏の影響下にありつつも独自の文化・社会・政治体制を築いていった。国家としての「日本」が成立したのは7世紀後半から8世紀初頭にかけての時期である。「日本」は東アジアの中でも独特な国際的地位を保持し続け、7世紀には中華王朝に対し「同格」であることを認めさせ、13世紀の元寇や16世紀のヨーロッパのアジア進出、19世紀の欧米列強の進出などの事態にも対応して独立を維持した。明治維新によって日本は近代国家として著しい発展を見せ、アジアで初めて憲法と議会を持つ、近代的な立憲国家となった。大正デモクラシーを経て、政党政治と普通選挙を実現したが、次第に軍部が台頭。急速な拡大を志向するも太平洋戦争で敗北し、イギリスやアメリカなどの連合国の占領下に置かれることとなった(1952年(昭和27年)に国家の主権を回復)。戦後は戦禍からの復興と共に高度経済成長を遂げ、世界有数の経済大国となった。  

 古来から日本で暮らしてきた人々は、日本民族(大和民族)と呼ばれ、日本に住む人間のほとんどを占める。他にアイヌが北海道の先住民族と政府から認定されている。外国人と帰化人が100万人以上在住している[6]。全土で日本語が話されており、事実上、唯一の国語である。特に近代以降、標準語を基軸とした国語の統一が国策として進められてきた経緯があるが、現代では、地方独自の話し言葉(方言)は文化として尊重される傾向がある。国際取引や学術研究の場ではおもに英語の使用が奨励されることもあるが、これは実務上での便益のためと諸外国人への配慮にそうものであり、日本人同士の意思疎通の言葉として日本語以外の言語が使われることはまずない。


参考文献: 家永三郎 黒羽清隆 「新講 日本史」 三省堂


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