ハングル文字
出典: Jinkawiki
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ハングルとは、朝鮮語で「大いなる文字」という意味。今から500年ほど昔の王様、世宗(セジョン)大王が、学者に命じて作らせた比較的新しい文字で、この文字 が作られるまでは、日本と同じように中国から伝わった漢字を使っていた。世界で最も科学的、合理的な文字といわれることもあるように、言葉の発音の仕組みをくわしく調べて 作られた、大変整った仕組みをもった文字である。(子音字の形などは、発音する時の口の形や舌の位置などが元になっているという。) 形は、簡単な漢字のようにも見えるが、漢字のように文字一つ一つには意味はなく、ローマ字やカナのように音を表す文字である。母音を表す10個の文字の部品と子音を表す14個の文字の部品をいくつか組み合わせて一つの文字をつくる。カナよりもローマ字の仕組みによくにているが、ローマ字のように横にどんどんならべていくのではなくて、漢字のへんとつくりの組み合わせのように、音のまとまりごとに左右や上下に並べて一つの文字としてまとめる。したがって、このハングルで日本語の名前を書こうとするときは、基本的にはローマ字のように考えたらよい。 ただし、韓国(朝鮮)語では、「カ」と「ガ」や「パ」と「バ」、「タ」 と「ダ」を違う音として区別しないので、当然それを区別して書く文字がない。したがっ て、「カ」と「ガ」は同じ書き方となってしまう。逆に韓国語には、日本人には「エ」、「オ」、「ウ」と聞こ える音が2つずつあって、これをカナで区別して書くことはできないなど、韓国(朝鮮)語の方が音の種類は、かなり豊富なため、日本人が韓国(朝鮮)語を学ぶときには、英語を学ぶ時同様、発音では苦労しそうである。