エンパワーメント

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2009年7月7日 (火) 02:38の版
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概要

エンパワーメントとは、20世紀を代表する教育思想家であるパヴロフ・レイレの定昌により社会学的な意味をもつようになり、ラテンアメリカを始めとした世界の先住民運動や女性運動、あるいは広義の市民運動などの場面で用いられ、実践されるようになった概念である。

エンパワーメントのだいたいの意味は、人間の潜在能力の発揮を可能にするような平等で公平な社会を実現するような社会を実現しようとするところに価値を見出す点であり、たんに個人や集団の自立を促す概念ではない。

エンパワーメント概念の基礎を築いたジョン・フリードマンはエンパワーメントを育む資源として、生活空間、余暇時間、知識と技能、適正な情報、社会組織、社会ネットワーク、労働と生計を立てるための手段、資金を挙げ、それぞれの要素は独立しながらも相互依存関係にあるとしている。

地方自治や弱者の地位向上など下から上にボトムアップする課題を克服する上で、活動のネットワークが生み出す信頼、自覚、自信、責任など関係資本を育むこと、エンパワーメント向上の大きな鍵とされている。


言い換え語

・能力開化 ・権限付与


手引き

・開発援助や女性運動の分野でよく言われる。能力を引き出す側面に焦点を合わせる場合は「能力開化」、権限を与える側面に焦点を合わせる場合は「権限付与」と言い換えるがいえる。 ・権限の大きいところから権限の小さいところに、権限を移すことを指して使われることもあり、その場合「権限委穣」という言い換え語が適切になる。 ・「〇〇のエンパワーメント」を。「権限付与」「権限委譲」で言い換える場合は、「〇〇への権限付与」「〇〇への権限移譲」とするのがよい。


参考文献

・ウィキペディア

・www.kokken.go.jp/public/gairaigo/Teian2/Words/empowerment


  人間科学大事典

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