ハムレット
出典: Jinkawiki
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ハムレット
『ハムレット』は、イギリスの劇作家シェイクスピア作の悲劇。５幕で、１６０１年ころに書かれたとされる。正式名称は、「デンマークの王子、ハムレットの悲劇」。４０００行を超える、シェイクスピア作品中、最大規模の戯曲である。原話は１２世紀のデンマークの歴史家サクソ・グラマティカスの『デンマーク史』（１５１４）にみえており、すでに１５８９年にはロンドンでハムレット劇が上演されていた。
あらすじ
デンマークの王であるハムレット王が急逝した。王妃は王の弟クローディアスと再婚し、彼は跡を継いでデンマーク王の座に就いた。ハムレット王子は早すぎる母の再婚と父の死に憂いに沈んでいたが、ある時父の亡霊が夜な夜な城壁に現れることを知った。そこで、ハムレット王子は父の亡霊に会い弟のクローディアスに毒殺されたことを知った。ハムレットは復讐のために狂気を装った。宰相のポロー二アスは、その原因を娘オフィーリアへの実らぬ恋ゆえだと察する。父の命令で探りを入れるオフィーリアをハムレットは無下に扱う。 やがて、クローディアス王が父を殺したという確かな証拠を手に入れたが、誤って宰相のポロー二アスを殺してしまう。オフィーリアは度重なる悲しみのあまり狂い溺死した。一方、ポロー二アスの息子のレアティーズは父と妹のかたきをとろうと、クローディアス王と結託し毒剣と毒入りの酒を用意してハムレットをフェンシング試合に招き、秘かに殺そうとする。その時、王妃がハムレットのために用意した毒酒を誤って飲んで死に、ハムレットとレアティーズも試合中に毒剣で傷を負う。死にゆくレアティーズから真相を聞かされたハムレットは、王を殺して復讐を果たした後、事の顛末を語り伝えてくれるよう親友ホレイショーに言い残し、死んでいく。王位はノルウェー王子に譲られたことになる。
参考文献
・木下順二訳『ハムレット』（講談社文庫） ・河合祥一郎訳、『新訳 ハムレット』 （角川文庫）
