万里の長城

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2009年7月27日 (月) 23:07の版

  • 万里の長城


 万里の長城は、東は河北省の山海関から西の敦煌に近い嘉峪関まで至る城壁。全長は、主要部だけで約3000㎞。世界最大、最長の建造物である。北方騎馬民族(匈奴)の侵入を防ぐため、春秋戦国時代(紀元前8世紀~紀元前5世紀までの、古代中国の一時代。多くの国が乱立した動乱の時代)から各国がそれぞれに築いていた。秦の始皇帝は、それらをつなぎ合わせて、さらに延長させた。秦の始皇帝が全国統一のために作った万里の長城は土製で、馬や人が乗り越えることを防ぐだけの高さだった。現在当時の遺構は残っていない。河西回廊の蘭州-武威間に残っているものは、漢代に作られたものである。防御の壁が紀元前5世紀ごろから建造され始め、現在に至るような形になったのは、明代(14~17世紀)になってからである。各王朝が造営を続けた長城は、今や中国の観光名所として名が高い。しかし地方では風化やダム工事で消滅し、有効に保存されているのは全体の2割といわれる。


  • 参考文献

「世界の歴史2」 木村 尚三郎(監修) 集英社

「世界の歴史年表辞典」 謝 世輝(監修) 小学館

「ベスト・オブ・世界遺産」 TBSテレビ「世界遺産」オフィシャルイベント


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