ユダヤ人迫害
出典: Jinkawiki
歴史
ユダヤ人のデアスポラ(離散)は遅くとも紀元前6世紀後半、バビロン捕囚からすでに始まっていて、ユダヤ人が各地へ離散し他民族と接触を始めたときから迫害が始まった。ユダヤ人は早くから、ヤハヴェ宗教を中心に団結して、他民族を軽視する傾向をもっていた。このようなユダヤ人の結束力や生き方に怒りを感じたエルサレム回教大法官で熱狂的な反ユダヤ主義者、ハジ・アミン・アル・フセニイの指導下に1933年、ユダヤ人の追放・絶滅のための組織的テロを開始した。このテロは、第一次神聖戦争と呼ばれる。また、第二次大戦中にはダーダネルス海峡がイギリス軍によって封鎖され、ドイツの手を逃れたユダヤ人を満載した船が、黒海でドイツの潜水船に撃沈されるという事件も起こっている。
ナチス
ユダヤ人は流浪の民、つまり居候だったのに理論的な思考に優れた者が多く、医師・弁護士・税理士などのインテリかつ金持ちが多かったため、労働者階級から嫌われた。最初はユダヤ人を差別しているだけだったが、次第にそれがエスカレートして迫害・虐殺へとつながった。ユダヤ人を法律の保護の対象から除外するという特別立法が可決されたため、財産を没収する・不当に逮捕をしてよい・裁判もなく処刑してよいということが法の上で認められたのである。ナチスの収容所では最終的に600万人ものユダヤ人が殺害された。このナチスの強制収容所で起こった迫害や虐殺や人体実験は、ヒトの中に悪魔がまぎれ込んでいることを証明することにもなった。
参考文献
http://www.benedict.co.jp/Smalltalk/talk-60.htm ユダヤ人が迫害される理由Ⅰ
「ユダヤ人」 村松剛 中公新書 2001年12月15日発行