ラニーニャ現象
出典: Jinkawiki
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ラニーニャ現象
ラニーニャ現象とは、フィリピン付近の海水温が上がって、空気の流れが活発になり、海水で暖められた空気が上昇して日本の南側まで近づき高気圧が強まる現象のことである。日本のこれまでの猛暑の最高記録は、1994年。この年の6~8月の平均気温は、平年より1.36度高かった。 2010年はこれを上回り、平年より1.64度も高くなった。気象庁が統計を取り始めた1989年以降で最高だ。その原因がこのラニーニャ現象であるといわれている。 ラニーニャ現象は、太平洋の赤道付近を流れる東風が、平年よりも強くなる。このため、暖かい海水が西側のフィリピンの近くへと押し寄せられ、上空で積乱雲(雨雲)がたくさんできるようになる。
ラニーニャ現象とは、スペイン語で「女の子」という意味。反対がエルニーニョで、「男の子」だ。エルニーニョ現象が起きると、ラニーニャ現象とは逆に、太平洋の赤道付近の東側で海水温が高くなる。 エルニーニョ現象やラニーニャ現象は数年一度、発生する。どちらも日本だけでなく世界各地に天候の異変をもたらすことで知られている。
ラニーニャ現象が起こっている期間、日本には乾燥した空気が流れ込みます。そのため、梅雨が短くなったり猛暑になるといった影響がある。空梅雨や猛暑になると、水不足や作物の収穫にかなりのダメージがある。
また、その年の冬は寒冬になることが多いといわれている。ラニーニャによる寒冬には、強い貿易風により海水が循環され、さらに深海から栄養分の豊富な海水が引き上げられたことにより漁穫量が高くなる。
また、ラニーニャ現象が続く期間は長期にわたる場合もあり、数年間こういった異常気象による影響が続く場合もある。
ラニーニャによる異常気象は、エルニーニョが起きた時に乾燥する地域に湿った空気が流れ込み、温かくなる地域には冷気が集まる傾向がある。
アフリカ南部や南アメリカなどは、冷たく湿った空気が流れ込み普段乾燥している地域に大雨が長期間に渡り降り続きます。乾燥しているため、豪雨によって土壌が流れやすく根の浅い作物も流されてしまう。
また、水分が与えられることで眠っていた病原体などが活動を始め、様々な疾患が流行るといった影響もある。
また、それが豪雨により川に流されて広い地域に広まると、さらに深刻な影響をもたらすことになる。
参考文献:月刊ジュニアエラ1月号 朝日出版
参考資料:http://www.plus-ondanka.net/a07_lanina.html
HN:A.Y