デフレーション
出典: Jinkawiki
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概要
デフレーション (deflation) とは、物価が持続的に下落していく経済現象を指す。略してデフレとも呼ぶ。対義語に物価が持続的に上昇していく現象を指すインフレーション (inflation) がある。物価の下落は同時に貨幣価値の上昇も意味する。同じ金額の貨幣でより多くのものを買えるようになるからである。 デフレとは経済全体で見た需要と供給のバランスが崩れること、すなわち総需要が総供給を下回ることが主たる原因である。貨幣的要因(マネーサプライ減少)も需給ギャップをもたらしデフレへつながる。
影響
企業業績は悪化して、従業員の給与が下がったり、リストラや倒産により失業が発生する。所得が下がった家計では消費を控える。企業は売れ残りを避けるために、商品の価格をさらに下げてくことで物価が下落する。また、予定収入がデフレで落ち込むことにより、借金の負担が重くなり、デフレは経済活動を縮小させていく。
種類
デフレは発生要因によって4つに分類することが出来る。
1)需要不足によるデフレ
需要不足によるデフレは、景気が低迷して需要不足となることから発生。所得の低迷や将来の生活不安から消費を控えることから起こるデフレである。
(2)輸入デフレ
輸入デフレは、海外からの輸入品が安価で大量に流入してくることに起因するデフレである。現在のデフレの原因の1つに、中国やアジア諸国から安価な商品が供給されることがあげられる。
(3)資産デフレ
資産デフレは、保有する資産価格(地価、株価)が下落したことにより、企業や家計にキャピタルロス(含み損)が発生して、企業の投資意欲や家計の消費が抑制されることから起こるデフレである。
(4)技術競争力低下によるデフレ
技術競争力の低下が原因となって発生するデフレ。技術革新によってある企業の商品価格が大きく低下した場合に、技術力が劣る企業は競争に敗れてしまい競争に敗れた既存産業の過剰雇用を新しい産業で吸収できないことで、失業者が増えて景気は悪化していく。