ホロコースト2
出典: Jinkawiki
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◆ホロコースト
ホロコーストとは「すべてを焼き尽くす」という意味のギリシャ語で、現在では、第二次世界大戦時にヨーロッパでおきたユダヤ人虐殺を表す言葉として広く使われている。殺されたユダヤ人は600万人に及び、そのうち150万人が子どもであった。
◆アドルフ・ヒトラー
ドイツの独裁政治家。ナチス党首。オーストリアの下級官吏の家に生まれ、第一次世界大戦に参加。敗戦後、国家社会主義ドイツ労働者党(のちのナチス党)に加入し、1921年に同党党首となる。世界恐慌後のナチ党に躍進により、’33年首相、’34年総統に就任し、以来徹底したファシズム政治体制を確立した。また人種主義的思想(ナチズム)に基づき、血統的に優秀なドイツ民族が世界を支配する運命を持つと主張し、強制的同一化や血統を汚すとされたユダヤ人や障害者迫害などの政策を行った。対外侵略を行い、日本・イタリアと枢軸陣営を形成して、’39年第二次世界大戦に突入。’45年にドイツ降伏直前に自殺。
◆ニュルンベルク法
ナチス党政権下のドイツにおいて制定された2つの法律「ドイツ人の血と名誉を守るための法律」(Gesetz zum Schutze des deutschen Blutes und der deutschen Ehre)と「帝国市民法」(de:Reichsbürgergesetz)の総称。
一、ユダヤ人は、公務員職に就いてはならない
一、ユダヤ人は、医者や弁護士として開業してはならない
一、ユダヤ人は、マスコミ、放送界から追放せよ
一、ユダヤ人は、公園やプールなど公共施設に入ってはならない
一、ユダヤ人は、電車や車、自転車に乗ってはいけない
一、ユダヤ人は、ユダヤ人としか付き合ってはいけない
一、ユダヤ人は、夜8時以降外出してはいけない など
◆ユダヤ人虐殺
ユダヤ人は家に召集令状が届き、決められた日時に貨物列車に乗せられ、収容所に強制的に送られる。拒否する場合は逃亡するしかないが、見つかったら即、収容所に送られる。ナチス党はヨーロッパ各地に収容所を作り、ユダヤ人たちに強制労働をさせた。働けなくなった者や、病人、老人などは、殺されてしまう。食事は1日1~2回。1欠片のパンと1口のスープだったという。収容所内の衛生環境も悪く、病人が続出した。また、収容所の中に処刑用ガス室を作り、「風呂に入れてやるから服を脱げ」と言い、ユダヤ人を1部屋に集め、毒ガス(一酸化炭素や青酸ガス)によって大量殺人を行った。病人や殺人によって出た死体は焼却場で焼かれていたが、余りに死体の量が多く、焼却しきれない死体は焼却場の近くに穴が掘られ、そこに投げ入れられたという。そこも一杯になってしまい、穴には死体が山積みになっていたという。 1945年、ソ連軍により解放が宣言された。